目次
記事の要約
- YesWiki 4.5.4未満のバージョンの脆弱性情報が公開された
- 任意のPHPファイルの書き込みと実行によるリモートコード実行が可能
- 4.5.4へのアップデートで修正済み
YesWikiの脆弱性情報公開
GitHubは2025年4月29日、PHPで記述されたWikiシステムYesWikiの脆弱性に関する情報を公開した。この脆弱性により、リモートから任意のコードを実行される可能性があるのだ。
YesWikiバージョン4.5.4より前のバージョンでは、任意のファイル書き込みが可能である。攻撃者はこの脆弱性を悪用し、PHP拡張子を持つファイルを書き込み、そのファイルにアクセスすることでサーバー上で任意のコードを実行できる。これにより、サーバー全体が完全に侵害される可能性がある。
この脆弱性は、ユーザーが意図せず悪用される可能性もあるため、早急な対応が必要だ。YesWiki 4.5.4以降のバージョンでは、この脆弱性は修正されている。
YesWiki脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性名 | YesWiki Remote Code Execution Via Arbitrary PHP File Write And Execution |
CVE ID | CVE-2025-46347 |
公開日 | 2025-04-29 |
影響を受けるバージョン | 4.5.4未満 |
修正済みバージョン | 4.5.4 |
CVSSスコア | 5.8 |
深刻度 | MEDIUM |
CWE | CWE-116 |
リモートコード実行について
リモートコード実行とは、攻撃者が標的システムに直接アクセスすることなく、リモートからコードを実行できる脆弱性のことだ。この脆弱性は、システムの完全な制御を攻撃者に与える可能性がある。
- システムへの不正アクセス
- データの改ざん・窃取
- サービスの中断
リモートコード実行の脆弱性は、多くの場合、入力値の検証不足や、不適切なデータ処理などが原因で発生する。そのため、開発段階での適切なセキュリティ対策が重要となる。
CVE-2025-46347に関する考察
YesWikiの脆弱性CVE-2025-46347は、任意のファイル書き込みを許容していたことが原因で発生した。これは、入力値の検証が不十分であったことによるものと考えられる。迅速なパッチ適用によって被害拡大は防げたものの、今後同様の脆弱性が発生する可能性も否定できない。
対策としては、開発者は最新のバージョンにアップデートし、セキュリティに関するベストプラクティスを遵守する必要がある。また、定期的なセキュリティ監査の実施も重要だ。さらに、ユーザーは、テクノロジーのアップデートを常に最新の状態に保つことで、脆弱性による被害を最小限に抑えることができる。
将来的な対策としては、より厳格な入力検証や、サンドボックス化などの技術を用いた、より堅牢なセキュリティ設計が求められるだろう。YesWiki開発チームには、継続的なセキュリティ強化への取り組みを期待したい。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-46347」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-46347, (参照 2025-05-15).