目次
記事の要約
- xujiangfeiのadmintwo 1.0にクロスサイトスクリプティングの脆弱性
- /ztree/insertTreeのName引数操作でリモートから攻撃可能
- VulDBで脆弱性が公開、CVSSスコアは最大5.1 MEDIUM
xujiangfei admintwo 1.0にクロスサイトスクリプティングの脆弱性
VulDBは、xujiangfeiのadmintwo 1.0にクロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在することを発表した。この脆弱性は深刻度「問題あり」と分類されており、リモートからの攻撃が可能になっている。
問題は、ファイル「/ztree/insertTree」における引数「Name」の操作に起因し、クロスサイトスクリプティング攻撃を許してしまう点にある。脆弱性は既に公開されており、悪用される可能性があるため、注意が必要だ。
この脆弱性は、CWE-79(クロスサイトスクリプティング)およびCWE-94(コードインジェクション)に分類されている。CVSSスコアはバージョンによって異なり、最大で5.1 MEDIUMとなっている。
admintwo 1.0の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
製品 | admintwo |
ベンダー | xujiangfei |
バージョン | 1.0 |
脆弱性 | クロスサイトスクリプティング |
影響 | リモートからの攻撃 |
CVSS | 5.1 MEDIUM (CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:N/PR:L/UI:P/VC:N/VI:L/VA:N/SC:N/SI:N/SA:N) |
クロスサイトスクリプティング(XSS)について
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を利用した攻撃手法の一つだ。攻撃者は、悪意のあるスクリプトをWebサイトに埋め込み、ユーザーがそのサイトを閲覧した際にスクリプトが実行されるように仕向ける。
- Webサイトに悪意のあるスクリプトを埋め込む
- ユーザーのブラウザでスクリプトが実行される
- Cookieやセッション情報を盗み取るなどの被害
XSS攻撃は、ユーザーの認証情報を盗んだり、Webサイトのコンテンツを改ざんしたりするなどの被害をもたらす可能性がある。対策としては、入力値の検証やエスケープ処理などが挙げられる。
admintwo 1.0のクロスサイトスクリプティング脆弱性に関する考察
admintwo 1.0に見つかったクロスサイトスクリプティングの脆弱性は、Webアプリケーションのセキュリティにおける基本的な問題を示唆している。特に、ユーザーからの入力値を適切に検証せずに処理してしまうことが、攻撃を許す原因となる。
今後、同様の脆弱性が他のWebアプリケーションでも発見される可能性があるため、開発者は入力値の検証を徹底する必要があるだろう。また、脆弱性診断ツールなどを活用して、定期的にセキュリティチェックを実施することも重要だ。
将来的には、Webアプリケーションフレームワーク自体が、XSS攻撃に対する防御機能を標準で備えるようになることが期待される。これにより、開発者の負担を軽減しつつ、より安全なWebアプリケーションを構築できるようになるだろう。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-3253」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3253, (参照 2025-04-29).