
目次
記事の要約
- 岩井化学薬品がBasepair Inc.のNGSデータ解析プラットフォーム販売開始
- クラウド型解析プラットフォームでNGSデータ解析を容易に
- 研究者のデータ解析課題解決に貢献
岩井化学薬品、Basepair Inc.のNGSデータ解析プラットフォーム販売開始
岩井化学薬品株式会社は2025年4月15日より、Basepair Inc.のバイオインフォマティクス・クラウド型解析プラットフォームの販売を開始した。これは、NGSデータ解析に必要な標準的な解析パイプラインが用意され、研究者独自の解析パイプラインも実装できる柔軟性を備えたプラットフォームだ。
同社はライフサイエンス分野の研究者向けに試薬や理化学機器を販売してきた実績があり、研究者のパートナーとしてバイオインフォマティクス支援サービスを展開してきた。今回のプラットフォーム販売は、データ解析者人材派遣サービスやデータ解析受託サービスに続く新たな取り組みである。
Basepair Inc.との提携により、研究者が手軽に安価にNGSデータ解析を行うことを可能にした。これにより、従来のサービスでは対応できなかった領域にも対応できるようになったのだ。
Basepair Inc.プラットフォーム概要と価格
解析種類 | 価格(円/Sample) |
---|---|
RNA-seq | 6,000 |
scRNA-seq | 30,000 |
ChIP-seq | 6,000 |
ATAC-seq | 6,000 |
WGS(全ゲノム) | 30,000 |
CUT&RUN | 3,750 |
CUT&TAG | 2,250 |
NGSデータ解析について
NGS(次世代シーケンサー)データ解析は、大量の遺伝子情報を扱うため高度な計算能力と専門知識が必要だ。近年、バイオインフォマティクス技術の進歩により、解析の効率化や自動化が進んでいる。
- データ量の増加への対応
- 解析時間の短縮
- コスト削減
Basepair Inc.のプラットフォームは、これらの課題を解決するソリューションを提供する。直感的な操作性も特徴の一つだ。
Basepair Inc.プラットフォーム導入に関する考察
Basepair Inc.のプラットフォーム導入は、研究者のNGSデータ解析の効率化に大きく貢献するだろう。クラウドベースであるため、場所を選ばずに解析が行える点も大きなメリットだ。しかし、導入初期には、プラットフォームの操作方法習得や既存システムとの連携に課題が生じる可能性がある。
起こりうる問題への対策としては、導入支援サービスの充実や、操作マニュアルの分かりやすい作成が重要となる。また、ユーザーからのフィードバックを積極的に収集し、プラットフォームの改善に反映していく必要があるだろう。
今後、より多くの解析手法に対応したり、データの可視化機能を強化したりするなど、更なる機能拡張が期待される。研究者のニーズを的確に捉えたアップデートが、プラットフォームの成功を左右するだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「岩井化学薬品株式会社がバイオインフォマティクス・クラウド型解析プラットフォーム(Basepair Inc.)の販売を開始 | 岩井化学薬品株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000153870.html, (参照 2025-05-15).