
目次
記事の要約
- 千葉県袖ケ浦市の就労継続支援B型事業所「わくぽに」が廃校を活用
- 自然豊かな環境でハーブ栽培やメダカ飼育など新たな取り組み開始
- 利用者の心身健康増進と地域活性化を目指す
就労継続支援B型事業所「わくぽに」の廃校活用
株式会社IGNITIONが運営する就労継続支援B型事業所「わくぽに」は、2025年5月14日、千葉県袖ケ浦市にある廃校施設(旧平岡小学校幽谷分校)を新たな活動拠点として活用開始したことを発表した。豊かな自然環境を生かし、利用者の心身の健康増進を図ることを目的としているのだ。
従来のアクアポニックスを用いた黒高麗人参の生産・販売に加え、ハーブの生育やメダカの飼育といった新たな取り組みも開始する。これにより、利用者の多様な就労機会の創出と地域コミュニティとの連携強化を目指すとしている。
この廃校活用は、IGNITIONが袖ケ浦市旧平岡小学校幽谷分校跡地利活用事業(2025年2月選定)の一環として行われたものであり、遊休資産の有効活用による地域活性化と、障がいのある方々へのより質の高い就労支援の両立を目指すものだ。
旧校舎内では、利用者の特性や希望に応じた軽作業や創作活動が行われる予定である。錦鯉やメダカの飼育、アクアポニックスを活用したサステナブル農業なども行われる。
「わくぽに」新拠点の概要
項目 | 詳細 |
---|---|
事業所名 | 就労継続支援B型事業所「わくぽに」 |
所在地 | 千葉県袖ケ浦市蔵波台(旧平岡小学校幽谷分校) |
開始日 | 2025年5月14日 |
主な活動 | ハーブ栽培、メダカ飼育、錦鯉飼育、アクアポニックスによる黒高麗人参栽培、軽作業、創作活動 |
目的 | 利用者の心身健康増進、多様な就労機会の創出、地域コミュニティ連携強化 |
運営会社 | 株式会社IGNITION |
アクアポニックスについて
アクアポニックスとは、魚類の養殖と水耕栽培を組み合わせた循環型農業システムである。魚から出る排泄物を植物の栄養源として利用することで、水資源の節約や環境負荷の低減に貢献する。
- 水資源の有効活用
- 環境負荷の低減
- 持続可能な農業モデル
「わくぽに」では、アクアポニックス技術を用いて黒高麗人参の生産を行っており、今回の廃校活用においても、この技術を活かしたサステナブルな農業が展開される予定だ。
廃校活用による地域活性化に関する考察
廃校を活用した就労支援事業所の開設は、地域活性化に大きく貢献する可能性を秘めている。遊休資産の有効活用による経済効果に加え、障がい者雇用促進による社会貢献、地域住民との交流促進によるコミュニティ活性化などが期待できる。しかし、事業の継続性確保や運営上の課題、地域住民との連携強化など、解決すべき課題も存在するだろう。
運営面では、利用者の増加やニーズの変化に対応するための柔軟な運営体制の構築が重要となる。また、地域住民との継続的なコミュニケーションを図り、事業への理解と協力を得るための努力が必要だ。これらの課題を克服することで、本事業は地域社会に大きなプラスの影響を与えるだろう。
今後、廃校を活用した同様の取り組みが他の地域でも広がることで、地方創生や障がい者福祉の向上に繋がる可能性がある。そのためには、成功事例の共有やノウハウの蓄積、関係機関との連携強化が不可欠である。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「就労支援B型事業所「わくぽに」、緑豊かな廃校を新たな活動拠点へ! | 株式会社IGNITIONのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000120301.html, (参照 2025-05-15).