目次
記事の要約
- WP Maps WordPressプラグインの脆弱性CVE-2025-3502が公開された
- バージョン4.7.2未満で、管理者権限を持つユーザーによるStored XSS攻撃が可能
- CVSSスコアは3.5(LOW)と評価されている
WP Maps WordPressプラグインの脆弱性情報公開
WPScanは2025年5月1日、WordPressプラグインWP Mapsの脆弱性CVE-2025-3502に関する情報を公開した。この脆弱性は、バージョン4.7.2未満のWP Mapsに存在する。高権限ユーザー、例えば管理者権限を持つユーザーが、Stored Cross-Site Scripting(XSS)攻撃を実行できる可能性があるのだ。
この脆弱性により、攻撃者は悪意のあるスクリプトを挿入し、ウェブサイトの改ざん、ユーザー情報の窃取、その他悪意のある活動を行う可能性がある。unfiltered_html機能が無効化されているマルチサイト環境でも、攻撃が成功する可能性がある点が懸念される。迅速なアップデートが推奨される。
WPScanは、この脆弱性の発見者としてDmitrii Ignatyev氏を、コーディネーターとしてWPScan自身をクレジットしている。この脆弱性情報は、WPScanのウェブサイトにも掲載されている。
脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性名 | CVE-2025-3502 |
公開日 | 2025-05-01 |
更新日 | 2025-05-01 |
影響を受けるバージョン | 4.7.2未満 |
CVSSスコア | 3.5 |
深刻度 | LOW |
攻撃ベクトル | CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:R/S:U/C:L/I:L/A:N |
CWE | CWE-79 |
発見者 | Dmitrii Ignatyev |
Stored XSS攻撃について
Stored XSS攻撃とは、攻撃者がWebサイトのデータベースなどに悪意のあるスクリプトを保存し、他のユーザーがそのWebサイトにアクセスした際に、そのスクリプトが実行される攻撃手法である。この攻撃は、Webアプリケーションがユーザーからの入力を適切にサニタイズ(無害化)していない場合に発生する可能性がある。
- ユーザーのセッション乗っ取り
- 個人情報の窃取
- サイト改ざん
適切な入力検証と出力エンコードを行うことで、Stored XSS攻撃を防ぐことが可能だ。
CVE-2025-3502に関する考察
WP Mapsプラグインの脆弱性CVE-2025-3502は、深刻度がLOWと評価されているものの、管理者権限を持つユーザーを標的にしているため、影響範囲は限定的ではない。迅速なアップデートが重要であり、ユーザーは最新バージョンへの更新を怠らないようにすべきだ。放置すると、サイトの改ざん、データ漏洩などの深刻な被害につながる可能性がある。
今後、同様の脆弱性が他のWordPressプラグインでも発見される可能性がある。開発者は、セキュリティに関するベストプラクティスを遵守し、安全なコードを作成する必要がある。定期的なセキュリティ監査の実施も重要となるだろう。
この脆弱性の発見と公開は、WordPressエコシステム全体のセキュリティ向上に貢献するだろう。WPScanのようなセキュリティ研究者の活動は、安全なインターネット環境を維持するために不可欠だ。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-3502」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3502, (参照 2025-05-15).