
目次
記事の要約
- アフリカ・ガーナのスラム街発アートプロジェクト「BONBO STARS」初の単独展覧会が東京で開催
- 12名のアーティストによる約50点の作品を展示
- スラム街の若者たちの成長や変化に触れられる空間を演出
スラム街から生まれたアートBONBO STARS展が東京で初の単独開催
MAGO CREATION株式会社は、アフリカ・ガーナのスラム街発のアートプロジェクト「BONBO STARS」の初の単独展覧会を、2025年4月26日から6月15日まで東京・千代田区の万世橋チューブ(マーチエキュート神田万世橋内)で開催することを発表した。この展覧会では、厳しい環境の中でアートと出会い、人生を切り開いていった若者たちの作品約50点が展示される。
BONBO STARSは、世界最大級の電子機器の墓場として知られるアグボグブロシーを拠点に活動している。美術家・長坂真護が、この地に集まった廃棄物を使ってアートを制作し、その売上をもとに現地で雇用を生み出すことでスラム撲滅を目指す活動の一環として、2019年に始まったプロジェクトだ。
本展では、12名のアーティストによる作品に加え、アグボグブロシーの現状を伝える映像やアーティストの紹介パネルも設置される。来場者は、アートを通じて社会とのつながりや希望を感じられる空間を体験できるだろう。
BONBO STARS展の概要
項目 | 詳細 |
---|---|
名称 | BONBO STARS展 ― From the Slum to the World |
会期 | 2025年4月26日(土)〜6月15日(日) |
会場 | 万世橋チューブ(マーチエキュート神田万世橋 S1) |
住所 | 東京都千代田区神田須田町1丁目25番地4 |
時間 | 11:00〜20:00(入場無料) |
休館日 | 5/7、6/2 |
アグボグブロシーについて
アグボグブロシーは、アフリカ・ガーナのスラム街に位置し、世界中から集まる電子廃棄物の集積地として知られている。この場所は“世界最大級の電子機器の墓場”とも呼ばれており、深刻な環境汚染と貧困問題を抱えている。
- 世界最大級の電子機器の墓場
- 深刻な環境汚染と貧困問題
- 美術家・長坂真護が活動拠点とする
長坂真護は、この地で廃棄物を使ったアート制作を行い、その収益を現地での雇用創出や文化施設の建設に充てている。BONBO STARSプロジェクトもその一環として、スラムの若者たちの才能を世界に発信する試みだ。
BONBO STARS展に関する考察
BONBO STARS展が東京で開催されることは、ガーナのスラム街で生まれたアートが国際的な舞台で評価される大きな一歩だ。この展覧会を通じて、アグボグブロシーの現状や、そこで生きる若者たちの創造性が広く知られるようになるだろう。
今後、展覧会の成功を持続的な活動につなげるためには、作品の販売だけでなく、企業との連携や寄付など、多様な資金調達の仕組みを構築する必要がある。また、現地での教育支援やアート制作の環境整備も重要になるだろう。
将来的には、BONBO STARSの活動が他の地域にも広がり、アートを通じた社会貢献の新たなモデルとなることが期待される。さらに、電子廃棄物の問題に対する意識を高め、持続可能な社会の実現に貢献することも期待されるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「スラム街から生まれたアートが東京へ──BONBO STARS展、初の単独開催 | MAGO CREATION株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000066820.html, (参照 2025-04-29).