目次
記事の要約
- JFEシステムズがWeb購買システム「Prociec®」Ver.1.1をリリース
- 取引先とのコミュニケーション機能(アンケート、チャット)強化
- 受発注業務の効率化、情報可視化を実現
JFEシステムズ、「Prociec®」Ver.1.1をリリース
JFEシステムズ株式会社は、2025年5月より、自社開発のクラウド型Web購買システム「Prociec®(プロシーク)」の新バージョンVer.1.1の提供を開始した。このバージョンでは、取引先とのコミュニケーション機能が強化され、受発注業務の効率化が図られているのだ。
具体的には、アンケート機能やチャット機能が追加され、取引先との情報共有がスムーズになった。通知メールやお知らせ共有機能も強化され、コミュニケーションの質向上に貢献している。これにより、これまで煩雑だった連絡業務の負荷軽減と情報可視化を実現し、受発注業務のさらなる効率化に繋がっているのだ。
さらに、シングルサインオン(SSO)認証への対応や取引先管理機能の追加など、ユーザーエクスペリエンスの向上にも注力している。SSO認証により、ユーザーは1つのアカウントでProciec®にアクセスできるようになり、アカウント管理の負荷軽減とセキュリティポリシーの統一を実現した。取引先管理機能では、会社情報や契約書などのドキュメントを一元管理できるようになり、必要な情報への迅速なアクセスが可能になったのだ。
「Prociec®」Ver.1.1アップデート概要
機能 | 詳細 |
---|---|
コミュニケーション機能 | アンケート機能、チャット機能を追加。通知メール、お知らせ共有機能を強化 |
認証 | シングルサインオン(SSO)認証に対応 |
取引先管理 | 取引先情報、契約書などのドキュメントを一元管理できる機能を追加 |
Web購買システム「Prociec®」について
Prociec®は、JFEシステムズ株式会社が約15年にわたり培ってきた購買管理システムおよびWeb-EDIシステム構築の知見を統合したクラウド型Web購買システムである。基幹システムや周辺システムとデータ連携し、企業間における受発注業務の一元管理を可能にする。
- 見積依頼、発注、検収情報の共有
- 見積回答、納期回答、出荷情報のやり取り
- 購買管理業務のサポート
インターネットを利用し、取引先(サプライヤー)との様々な情報交換を効率的に行える点が特徴だ。
Prociec®Ver.1.1に関する考察
Prociec® Ver.1.1のリリースは、購買・調達業務の効率化に大きく貢献するだろう。コミュニケーション機能の強化は、取引先との連携をスムーズにし、迅速な意思決定を可能にする。しかし、システム導入に伴う初期費用や運用コスト、従業員の教育コストなどが課題となる可能性もある。
起こりうる問題への解決策としては、導入支援体制の強化や、利用方法に関する丁寧なマニュアル作成、継続的なサポート体制の構築が挙げられる。また、ユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れ、システムの改善を継続していくことが重要だ。これにより、ユーザーの満足度向上とシステムの安定稼働を実現できるだろう。
今後追加してほしい機能としては、AIを活用した需要予測機能や、サプライチェーン全体の可視化機能などが考えられる。これらの機能により、より高度な購買・調達業務の最適化が可能になるだろう。JFEシステムズには、顧客ニーズを的確に捉え、Prociec®を進化させ続けてほしい。
参考サイト/関連サイト
- JFEシステムズ株式会社.「JFEシステムズ、クラウド型Web購買システム「Prociec®」の新バージョン(Ver.1.1)をリリース- 取引先とのコミュニケーション機能を強化し、受発注業務を効率化 - | JFEシステムズ株式会社」.https://www.jfe-systems.com/press/2025/20250514_prociec.html, (参照 2025-05-15).