目次
記事の要約
- Netgear JWNR2000v2 バージョン1.0.0.11の脆弱性が公開された
- sub_4238E8関数におけるバッファオーバーフローが原因
- リモートからの攻撃が可能で、深刻度が高い
Netgear JWNR2000v2 バージョン1.0.0.11の脆弱性情報
VulDBは2025年4月30日、Netgear JWNR2000v2バージョン1.0.0.11における深刻な脆弱性CVE-2025-4120を公開した。この脆弱性は、sub_4238E8関数におけるバッファオーバーフローが原因で発生する。リモートからの攻撃が可能であるため、迅速な対応が必要だ。
脆弱性の影響を受けるのはNetgear JWNR2000v2のバージョン1.0.0.11のみである。攻撃者は、host引数を操作することでバッファオーバーフローを引き起こし、システムを制御できる可能性がある。この脆弱性に関する情報は、VulDBのデータベースに登録されている。
ベンダーであるNetgear社には早期にこの脆弱性について連絡が行われたものの、いかなる対応も返ってこなかったと報告されている。そのため、ユーザーは自力で対策を行う必要があるだろう。早急なファームウェアのアップデートや、機器の交換などを検討すべきだ。
脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE ID | CVE-2025-4120 |
発表日 | 2025-04-30 |
影響を受ける製品 | Netgear JWNR2000v2 |
影響を受けるバージョン | 1.0.0.11 |
脆弱性の種類 | バッファオーバーフロー |
深刻度 | HIGH |
CVSSスコア(v4) | 8.7 |
CVSSスコア(v3.1) | 8.8 |
CVSSスコア(v3.0) | 8.8 |
攻撃方法 | リモート |
報告者 | yummysoup2 (VulDB User) |
バッファオーバーフローについて
バッファオーバーフローとは、プログラムがデータ格納領域(バッファ)の境界を超えてデータ書き込みを行う脆弱性のことだ。これは、プログラムが予期しない動作を引き起こしたり、クラッシュしたり、場合によっては悪意のあるコードを実行される可能性がある。
- メモリ領域の不正なアクセス
- プログラムのクラッシュ
- リモートコード実行
バッファオーバーフローは、様々なプログラミング言語やシステムで発生する可能性があり、セキュリティ上の深刻な脅威となる。適切な入力検証やメモリ管理を行うことで、この脆弱性を防ぐことが重要だ。
CVE-2025-4120に関する考察
Netgear JWNR2000v2 バージョン1.0.0.11におけるバッファオーバーフローの脆弱性は、リモート攻撃が可能であるため非常に危険だ。迅速な対応が求められるが、ベンダーからの対応がないため、ユーザー自身による対策が不可欠である。
今後、同様の脆弱性が他のNetgear製品でも発見される可能性がある。そのため、Netgear社には、製品全体のセキュリティレビューと、脆弱性に対する迅速な対応体制の構築が求められるだろう。ユーザーは、定期的なファームウェアアップデートを実施し、セキュリティ対策を強化する必要がある。
この脆弱性の発見は、IoTデバイスのセキュリティ対策の重要性を改めて示している。開発段階でのセキュリティコードの徹底的な検証、そして、発見後の迅速な対応が、安全なIoT社会を実現するために不可欠だ。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-4120」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4120, (参照 2025-05-15).