目次
記事の要約
- Tenda DAP-1520の脆弱性が公開された
- check_dws_cookie関数にスタックベースのバッファオーバーフローが存在
- CVSSスコアは8.7で深刻度が高いと評価されている
Tenda DAP-1520の脆弱性情報公開
VulDBは2025年5月6日、Tenda DAP-1520 1.10B04_BETA02における深刻な脆弱性CVE-2025-4354を公開した。この脆弱性は、/storageファイル内のcheck_dws_cookie関数に存在するスタックベースのバッファオーバーフローであることが判明している。
この脆弱性を利用することで、リモートから攻撃を実行できる可能性がある。攻撃者は、この脆弱性を悪用してシステムを制御したり、機密情報を盗み取ったりする可能性があるのだ。そのため、早急な対策が必要となる。
既にこの脆弱性の情報は公開されており、悪用される可能性も高い。Tenda DAP-1520を使用しているユーザーは、最新のファームウェアにアップデートするなど、適切な対策を行う必要がある。
脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性名 | CVE-2025-4354 |
影響を受ける製品 | Tenda DAP-1520 バージョン1.10B04_BETA02 |
脆弱性の種類 | スタックベースのバッファオーバーフロー |
影響を受ける関数 | check_dws_cookie |
CVSSスコア(v4) | 8.7 (HIGH) |
CVSSスコア(v3.1) | 8.8 (HIGH) |
CVSSスコア(v3.0) | 8.8 (HIGH) |
攻撃ベクトル | ネットワーク(AV:N) |
攻撃の複雑さ | 低(AC:L) |
認証 | 低(PR:L) |
ユーザーインターフェース | 不要(UI:N) |
公開日 | 2025-05-06 |
更新日 | 2025-05-06 |
スタックベースのバッファオーバーフローについて
スタックベースのバッファオーバーフローとは、プログラムがスタック領域にデータを書き込む際に、割り当てられた領域を超えて書き込んでしまう脆弱性のことだ。これは、プログラムのメモリ管理に不備がある場合に発生する。
- スタック領域のオーバーラン
- 予期せぬプログラムの動作
- システムクラッシュや情報漏洩
この脆弱性は、攻撃者が悪意のあるコードを実行させたり、システムをクラッシュさせたりするのに利用される可能性がある。そのため、適切な対策を行うことが重要だ。
CVE-2025-4354に関する考察
Tenda DAP-1520におけるCVE-2025-4354の発見は、IoTデバイスのセキュリティ対策の重要性を改めて示している。この脆弱性の深刻度は高く、早急な対策が必要だ。Tenda社は、迅速にパッチをリリースし、ユーザーへの周知徹底を行うべきである。
今後、同様の脆弱性が他のIoTデバイスでも発見される可能性がある。開発者は、セキュリティを考慮した安全なコードを作成し、定期的なセキュリティアップデートを提供する必要があるだろう。ユーザーも、デバイスのファームウェアを常に最新の状態に保つことが重要だ。
さらに、IoTデバイスのセキュリティに関する啓発活動の強化も必要となる。ユーザーがセキュリティリスクを理解し、適切な対策を行うことで、被害を最小限に抑えることができるのだ。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-4354」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4354, (参照 2025-05-15).