目次
記事の要約
- インターコムとリコージャパンがクラウドFAX連携を開始
- RICOH Rule Based Print電子化ドライバーで出力したPDFをまいと~くで自動FAX送信
- FAX業務の効率化と働き方改革を支援
「まいと~く」と「RICOH Rule Based Print 電子化ドライバー」連携開始
株式会社インターコムは、クラウドFAXサービス「まいと~く Cloud」とリコージャパン株式会社のPDF出力ソリューション「RICOH Rule Based Print 電子化ドライバー」の連携を2025年5月13日に開始した。この連携により、「RICOH Rule Based Print 電子化ドライバー」で出力した請求書や注文書などの帳票PDFを「まいと~く」で取引先へ自動的にFAX送信できるようになったのだ。
これまでは、帳票をFAX機で1件ずつ送信する方法や、「Ridoc FAX Transmitter」と連携してリコー複合機から自動送信する方法しかなかった。今回の連携によって、クラウド上でFAXを自動送信できるようになり、FAX業務の手間を大幅に削減できるようになった。インターコムは、今後も「まいと~く」の連携強化と機能強化を積極的に行い、FAX業務の生産性向上や働き方改革の取り組みを支援していくとしている。
「RICOH Rule Based Print 電子化ドライバー」は、業務システムから紙で出力している帳票をPDFで出力するソフトウェアだ。PDF出力時に宛先情報などを抽出し、CSVデータで同時に出力する機能を持つ。一方「まいと~く」は、CSV連携により複数の送信先へ異なる帳票を自動FAX送信できるクラウドFAXサービスである。「まいと~く Center」「まいと~く Center Hybrid」も連携対象となる。
連携サービスと料金
サービス名 | 提供元 | 概要 | 価格 |
---|---|---|---|
RICOH Rule Based Print 電子化ドライバー | リコージャパン株式会社 | 業務システムの帳票をPDF化し、宛先情報をCSVで出力 | 300,000円(税抜)~ |
まいと~く Cloud | 株式会社インターコム | クラウド型のFAXサービス | 月額16,400円(税抜)~(回線共有型、受信12,000枚/年、送信100枚/年) |
まいと~く Center | 株式会社インターコム | オンプレミス型の多回線向けFAXサーバーソフト | – |
まいと~く Center Hybrid | 株式会社インターコム | 中規模向けFAXサーバーソフト | – |
クラウドFAXサービス「まいと~く Cloud」について
「まいと~くシリーズ」は、累計16,000社の導入実績を誇るFAXソリューションだ。専用FAX機や複合機を使って「紙」でやり取りをしているFAXをペーパーレス化するサービスである。
- 送信・受信・システム連携の一元管理
- 送受信後の自動振り分け
- システムと連携した自動送受信
クラウド型の「まいと~く Cloud」、オンプレミス型の「まいと~く Center」と「まいと~く Center Hybrid」をラインアップしている。
「まいと~く」と「RICOH Rule Based Print 電子化ドライバー」連携に関する考察
今回の連携は、FAX業務のデジタル化を促進し、業務効率の向上に大きく貢献するだろう。特に、大量の帳票をFAX送信する企業にとって、大幅な時間とコストの削減が期待できる。しかし、CSVデータの出力形式や、まいと~く側の設定に不慣れなユーザーにとっては、導入や運用に課題が生じる可能性もある。
起こりうる問題としては、CSVデータのフォーマットエラーや、まいと~くとの連携設定ミスなどが挙げられる。解決策としては、導入支援サービスの提供や、分かりやすいマニュアルの作成、FAQサイトの充実などが考えられる。また、エラー発生時の自動通知機能や、エラーログの自動記録機能なども有効だろう。
今後追加してほしい機能としては、FAX送信履歴のより詳細な管理機能や、送信失敗時の自動再送機能などが考えられる。さらに、セキュリティ強化のための機能追加も重要だ。ユーザー企業のニーズを的確に捉え、継続的な機能改善を行うことで、より多くの企業に利用されるサービスとなるだろう。
参考サイト/関連サイト
- インターコム.「クラウドFAXで初! 「まいと~く」と「RICOH Rule Based Print 電子化ドライバー」が連携 プレスルーム|インターコム」.https://www.intercom.co.jp/press/news/2025/0513_mytalkcloud.html, (参照 2025-05-15).