
目次
記事の要約
- トグルホールディングスがSlack連携人事評価システムを構築
- 評価工数99%削減、評価期間40%短縮を実現
- AIによる日常業務ログ分析で適正な評価を実現
トグルホールディングスの人事評価システム
トグルホールディングス株式会社は2025年5月15日、Slackと連携した独自の人事評価システムを運用開始した。このシステムにより、従来の人事評価業務における手作業の工数を約99%削減、評価期間を40%短縮することに成功したのだ。
AIによる日常業務ログの分析を活用することで、実態に即した評価と納得感のある評価を実現する評価制度の再設計に取り組んでいる。評価シートの準備・配布、権限設定、進捗確認、内容チェック、結果集計といった手作業がほぼ完全に自動化され、属人的なミスのリスクからも解放された。
各評価ステップ(自己評価・サブ評価・メイン評価)は、それぞれ2日間から最短30分~2時間へと大幅に短縮された。これにより、人事担当者の負担軽減と業務効率化が実現したのだ。
新システム導入後は、評価期間が約10営業日から6営業日へ(40%短縮)、人事管理工数が約15時間からほぼゼロへ(99%削減)と大幅な改善が達成された。
システム概要と導入効果
項目 | 詳細 |
---|---|
システム名 | Slack連携人事評価システム |
導入日 | 2025年5月15日 |
導入効果 | 評価工数99%削減、評価期間40%短縮 |
AI活用 | Slack、Googleカレンダー、Githubなどの日々の行動ログ分析 |
その他効果 | 1on1ミーティング効率化、個人の強み・課題分析、行動評価記入ガイド自動生成 |
AIによる行動ログ分析
本システムでは、SlackやGoogleカレンダー、Githubなどの日々の行動ログを蓄積し、AIを活用して分析する。これにより、1on1ミーティングに向けた情報収集を効率化できるのだ。
- 個人の強みや課題を分析
- 成長につながるアクション提案
- 会社独自の評価軸に沿った「問い」を自動生成
行動評価記入ガイドの導入により、被評価者は自らのクレドや行動に照らして振り返ることが可能となり、フィードバックの質も向上している。
人事評価システムに関する考察
本システムは、人事評価業務の効率化と精度の向上に大きく貢献しており、人事担当者の負担軽減と、より公正で納得感のある評価を実現できる点が大きなメリットだ。しかし、AIによる分析結果の解釈や、システムの運用におけるセキュリティ対策などは、継続的な見直しと改善が必要となるだろう。
今後、AIの精度向上や、より多くのデータソースとの連携による分析機能の拡張が期待される。また、システムの使いやすさや、ユーザーインターフェースの改善も重要となるだろう。システムの導入効果を最大限に発揮するためには、従業員の教育や、システム利用に関するサポート体制の充実も不可欠だ。
将来的には、本システムを基盤として、人材育成や組織文化醸成のための更なる施策展開が期待される。例えば、AIを活用したキャリアパス設計支援や、従業員のモチベーション向上のための施策など、多様な活用方法が考えられるのだ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「トグル、Slack×AIの人事評価システム構築により、評価工数99%削減と適正な評価を可能に | トグルホールディングス株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000097866.html, (参照 2025-05-15).