フェイガー社、国内最大級の農業由来カーボンクレジット認証取得、2025年目標は30万t-CO2創出

フェイガー社、国内最大級の農業由来カーボンクレジット認証取得、2025年目標は30万t-CO2創出
PR TIMES より

記事の要約

  • フェイガー社が国内最大級の農業由来カーボンクレジット認証を取得
  • 水稲栽培における中干し期間の延長プロジェクトで135,944t-CO2の認証取得
  • 2025年には全国5,000件の生産者と共に300,000t-CO2のクレジット創出を予定

株式会社フェイガー、国内最大級の農業由来カーボンクレジット認証を取得

株式会社フェイガーは2025年5月15日、第64回J-クレジット制度認証委員会において、「水稲栽培における中干し期間の延長」プロジェクトのクレジット認証135,944t-CO2を取得したと発表した。これは100,000t-CO2を超える農業由来J-クレジットの認証取得としては国内最大級となる。

同社は2023年からJ-クレジット制度への取り組みを開始し、初年度は5,778t-CO2のクレジットを生成、全量を企業向けに販売した。2024年は前年の20倍規模となる1,221件の生産者・25,202haで135,944t-CO2を生成したのだ。

2024年1月認証(2023年産)のフェイガークレジット6,000t-CO2は全て売買契約済みであり、地域貢献、生産者支援を目的とする企業からの購入が多かった。企業にとってはカーボンクレジット購入・活用を通して「なぜそのカーボンクレジットを買って支援するのか?の購入妥当性を語れること」が大切だと、同社執行役員・CSOの上本絵美氏は述べている。

今後、2025年は全国5,000件の生産者と共に300,000t-CO2のクレジット創出を予定している。

フェイガー社のカーボンクレジット事業概要

項目詳細
認証取得日2025年5月15日
認証委員会第64回J-クレジット制度認証委員会
プロジェクト名水稲栽培における中干し期間の延長
認証取得量135,944t-CO2
2023年生成量5,778t-CO2
2024年生成量135,944t-CO2
2024年参加生産者数1,221件
2024年栽培面積25,202ha
2025年目標生成量300,000t-CO2
2025年目標生産者数5,000件
2027年目標生成量1,000,000t-CO2
2027年目標栽培面積300,000ha
フェイガー公式サイト

J-クレジット制度について

J-クレジット制度は、日本の温室効果ガス排出量削減のための制度だ。企業や個人が、温室効果ガス削減プロジェクトを実施し、その削減量をクレジットとして認証・取引できる。

  • 排出量取引
  • 自主的な削減努力の促進
  • 環境保全への貢献

この制度を通じて、企業は自社の温室効果ガス排出量削減目標の達成に貢献できる。また、農業分野での取り組みは、持続可能な農業の推進にもつながるのだ。

フェイガー社のカーボンクレジット事業に関する考察

フェイガー社の取り組みは、日本の農業の持続可能性と脱炭素化に大きく貢献するだろう。短期間で大きな成果を上げたことは、同社の高い技術力と、生産者との連携の強さを示している。しかし、今後、気候変動の影響や、市場価格の変動など、様々なリスクが考えられる。

これらのリスクへの対策として、気象条件の変化に対応できる技術開発や、安定的なクレジット販売体制の構築が重要となるだろう。また、クレジット購入企業のニーズを的確に捉え、質の高いサービスを提供し続けることが必要だ。

将来的には、他の農作物への展開や、海外への事業拡大なども期待できる。持続可能な農業モデルの確立に向けた更なる研究開発と、生産者との更なる連携強化が、今後の成功の鍵となるだろう。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「【国内最大級】株式会社フェイガー、日本最大規模の農業由来カーボンクレジット認証を取得 | 株式会社フェイガーのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000114514.html, (参照 2025-05-15).

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