ワールドスキャンプロジェクトが次世代磁界センサJIKAI-Mを発表、15〜20pTの高感度を実現

ワールドスキャンプロジェクトが次世代磁界センサJIKAI-Mを発表、15〜20pTの高感度を実現
PR TIMES より

記事の要約

  • 次世代磁界センサ「JIKAI-M」を開発
  • 15〜20ピコテスラ(pT)の磁気変化検出に成功
  • ドローン等への搭載で様々な分野での活用が可能に

株式会社ワールドスキャンプロジェクトが次世代磁界センサ「JIKAI-M」を発表

株式会社ワールドスキャンプロジェクトは2025年5月15日、独自開発の次世代磁界センサ「JIKAI-M」を発表した。このセンサは、15〜20ピコテスラ(pT)という極めて微細な磁気変化を安定して検出できる高感度を特徴とする。

従来のフラックスゲート方式センサと比較して約10倍の高感度を実現しており、温度や振動、放射線などへの耐性も備えているため、災害現場や深海など、従来のセンサでは対応が困難だった極限環境での使用も可能だ。低ノイズ設計により、検出結果の安定性と再現性も高く、実用現場での信頼性も向上している。

小型軽量であるため、ドローンや水中ROVなどの無人機への搭載にも対応しており、安全かつ効率的な探査を実現する。取得した磁界データは、専用の可視化・解析ソフトウェア「JIKAI-VISION」を用いて解析できる。GeoTIFFなどの地理空間データとの統合表示にも対応しているのだ。

「JIKAI-M」の仕様と活用事例

項目詳細
センサ名JIKAI-M
検出感度15〜20ピコテスラ(pT)
方式JIKAI方式
耐性温度、振動、放射線
用途鉱物資源探査、沈没船発見、インフラ診断、考古学調査、地雷探査など
ソフトウェアJIKAI-VISION
ワールドスキャンプロジェクト

JIKAI方式について

JIKAI方式は、株式会社ワールドスキャンプロジェクトが独自に開発した新しい磁界検出原理である。この方式は、従来のセンサ方式に比べて高感度、低ノイズ、そして環境耐性を大幅に向上させている。

  • 高感度:ピコテスラオーダーの微細な磁気変化を検出可能
  • 低ノイズ:外部環境や内部回路からの干渉を最小限に抑えている
  • 高耐性:温度、振動、放射線などに強い

これらの特徴により、「JIKAI-M」は様々な過酷な環境下でも安定した計測を実現できるのだ。

「JIKAI-M」に関する考察

「JIKAI-M」の高い感度と環境耐性は、従来困難だった探査を可能にする画期的な技術である。鉱物資源探査や災害対応など、幅広い分野への貢献が期待できる。しかし、高価格帯になる可能性や、データ解析の専門知識が必要となる点が課題となるだろう。

課題への対策としては、コスト削減のための量産体制の構築や、ユーザーフレンドリーな解析ソフトウェアの開発が挙げられる。さらに、センサの小型化・軽量化を進めることで、ドローン以外のプラットフォームへの搭載も容易になり、より広範な活用が期待できる。

将来的には、フェムトテスラレベルの磁場検出を目指した技術開発も期待される。これは、より精密な探査や新たな用途の開拓につながるだろう。継続的な技術革新によって、社会への貢献度を高めていくことが重要だ。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「次世代磁界センサ「JIKAI-M」が拓く新領域!微細磁場15〜20pTの磁界探知に成功! | 株式会社ワールドスキャンプロジェクトのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000119363.html, (参照 2025-05-15).

関連タグ