全農がZENMU Virtual Drive導入、情報漏洩対策と業務効率化を実現

PR TIMES より

記事の要約

• 全農がZENMU Virtual Driveを導入
• シンクライアント環境からセキュアFATクライアント環境へ移行
• データの端末残留と無意味化による情報漏洩対策強化

全農のZENMU Virtual Drive導入事例公開

株式会社ZenmuTechは2025年5月15日、全国農業協同組合連合会（全農）がWindows11環境への更新を機にシンクライアント環境からZENMU Virtual Driveに移行した事例を公開した。約1万人の全農従業員が業務に使用していたシンクライアント環境は、ZENMU Virtual Driveを使ったセキュアFATクライアント環境に切り替えられたのだ。

全農はZENMU Virtual Driveの「データを端末に残しながら“無意味化”できる」点を高く評価し、導入に至った。端末におけるデスクトップの動作性能を大幅に向上させながら、情報漏えい対策に万全を期すことに成功している。

導入前はWindows10環境で全職員がシンクライアントを利用し、SBC環境の負荷増大やデスクトップ性能の低下、複数の環境併用による運用管理の煩雑化、セキュリティ強化の必要性といった課題を抱えていた。ZENMU Virtual Driveの導入により、これらの課題が解決されたのだ。

導入後の効果として、業務端末の情報漏えい対策の強度を維持しながら端末の性能問題を解決、複数のシンクライアント環境の管理業務負担削減、業務端末に意味のあるデータが残らない状態の実現などが挙げられる。端末の紛失・盗難を情報セキュリティインシデントとして扱う必要がない運用ルールも維持できたのだ。

ZENMU Virtual Drive導入事例詳細

秘密分散技術について

ZENMU Virtual Driveは秘密分散技術を用いている。これはデータを複数の分散片に分割し、それぞれを異なる環境で管理することで、データの保護と安全性を高める技術だ。

• データの無意味化
• 分散管理によるセキュリティ強化
• 情報漏洩リスクの軽減

この技術により、たとえ端末が紛失・盗難されても、分散されたデータ片だけでは元のデータが復元できないため、情報漏洩のリスクを大幅に低減できるのだ。

ZENMU Virtual Drive導入に関する考察

ZENMU Virtual Driveの導入は、全農の情報セキュリティ対策と業務効率化に大きく貢献したと言えるだろう。端末性能の向上と情報漏洩対策の両立は、多くの企業にとって重要な課題であり、ZENMU Virtual Driveはその解決策の一つを示したと言えるのだ。

しかし、秘密分散技術の導入には、データの復元や管理に複雑な手順が必要となる可能性がある。また、技術的な問題だけでなく、従業員の教育や運用ルールの整備も重要となるだろう。これらの課題への対応が、今後のシステム運用における成功の鍵となる。

今後、ZENMU Virtual Driveには、より高度なセキュリティ機能や、運用管理の簡素化、多様なプラットフォームへの対応などが期待される。さらに、他の業務システムとの連携強化や、AIを活用したセキュリティ機能の追加なども検討されるべきだろう。

参考サイト/関連サイト