目次
記事の要約
- 富士フイルムBIがAWSとAI開発プラットフォーム構築で連携
- AI人材育成プログラム開始、AWS支援による強化
- AWS Marketplace活用によるグローバル展開を目指す
富士フイルムビジネスイノベーションとAWSの協業
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社は2025年5月15日、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社とAI開発プラットフォーム構築などにおける連携に向けた覚書を締結したと発表した。これはAIサービスの開発・提供を加速させるためだ。
同社はAWSのクラウドサービスを活用し、独自のAI開発プラットフォームを構築する。開発者は、このプラットフォームを利用することで、開発環境の運用業務から解放され、AIサービスの企画・開発に集中できるようになるのだ。
さらに、AI人材育成強化とグローバル市場への展開も進める予定である。具体的には、AI技術を活用した商品・サービス開発をリードする人材育成のための教育プログラムを始動し、AWSの支援のもと、最新のAI技術に関するトレーニング受講や認定資格取得などを推進する。
また、AWS Marketplaceを活用した、アジアパシフィックや欧米市場へのAIサービス展開も目指している。
協業内容の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
連携内容 | AI開発プラットフォーム構築、AI人材育成、グローバル展開 |
プラットフォーム構築 | AWSのAI/MLサービス活用、開発環境の効率化 |
人材育成 | 教育プログラムの始動、AWSによるトレーニング支援 |
グローバル展開 | AWS Marketplaceの活用 |
目的 | AIサービス開発・提供の加速、AIデバイド解消 |
目標 | 2030年度までにソリューション・サービス関連売上高7,000億円 |
AI開発プラットフォームについて
本協業におけるAI開発プラットフォームは、AWSの高い信頼性とセキュリティを備えたクラウドサービス上に構築される。
- Amazon SageMaker
- Amazon Bedrock
- その他AWSのAI/MLサービス群
これにより、富士フイルムビジネスイノベーションのAI開発者は、迅速かつ効率的にAIサービスを開発できるようになるのだ。
富士フイルムビジネスイノベーションとAWS協業に関する考察
本協業は、富士フイルムビジネスイノベーションのAIサービス開発を加速させる上で非常に大きなメリットをもたらすだろう。AWSの豊富なクラウドサービスとAI/MLサービスを活用することで、開発効率の向上とコスト削減が期待できる。また、AWSのグローバル展開力も活用することで、迅速なグローバル展開も可能になるだろう。
しかし、AWSへの依存度が高まるリスクも存在する。AWSのサービス障害や料金体系の変更などが、富士フイルムビジネスイノベーションの事業に影響を与える可能性がある。そのため、リスク軽減策として、マルチクラウド戦略の検討や、AWS以外のクラウドサービスとの連携も検討する必要があるだろう。
今後、本協業を通じて開発されるAIサービスが、企業のDX推進や社会課題の解決に貢献することを期待する。さらに、AI人材育成プログラムの充実により、日本におけるAI技術の普及にも貢献していくことを期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「AIサービスの開発・提供加速に向け、AI開発プラットフォームの構築 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000082.000118297.html, (参照 2025-05-15).