
目次
記事の要約
- ErudAiteが法人向けファイル翻訳機能(α版)をリリース
- Word、PowerPointに対応しレイアウト崩れを解消
- 59ヵ国語に対応しポストエディットを削減
ErudAiteがレイアウト崩れゼロのファイル翻訳機能α版をリリース
株式会社ErudAiteは、2025年4月30日に法人ユーザー向けに新開発のファイル翻訳機能(α版)の提供を開始した。この機能は、Microsoft Word(.docx)およびPowerPoint(.pptx)ファイルに対応し、従来課題とされてきたレイアウト崩壊や文脈無視による翻訳ミスを根本から解消するものだ。
特にPowerPoint資料において翻訳後にレイアウトが崩れる問題や、テキストボックス単位で処理されるために文章全体の文脈が無視されるという課題に対し、ErudAiteは文脈理解型翻訳とレイアウト保持機能を実装した。これにより、ポストエディット(手動修正)を大幅に削減し、作業効率を飛躍的に向上させることが可能になる。
Wordドキュメント5万文字を約3分、100万文字でも約40分で翻訳し、PowerPointも10ページあたり約2分で翻訳が完了する(α版時点の参考値)。ポストエディットを含めても、翻訳工数は数分の1、翻訳時間は数十分の1から数百分の1にまで短縮される見込みだ。
ErudAiteファイル翻訳機能α版の主な特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
対応ファイル形式 | Microsoft Word(.docx)、PowerPoint(.pptx) |
文脈理解型翻訳 | ファイル全体の文脈を把握し一貫性のある翻訳 |
レイアウト保持機能 | PowerPointのデザイン・構成をほぼ忠実に再現(59ヵ国語対応) |
処理速度 | Word5万文字を約3分、PowerPoint10ページを約2分 |
今後の対応予定 | PDFファイル(2025年7月予定)、Excelファイル(2025年8月予定) |
文脈理解型翻訳について
文脈理解型翻訳とは、文章全体の意味や流れを考慮して翻訳を行う手法のことを指す。従来の機械翻訳では、単語やフレーズを個別に翻訳するため、文脈によっては不自然な訳文になることがあった。
- 文章全体の意味を考慮
- 自然で一貫性のある翻訳
- ポストエディットの削減
ErudAiteのファイル翻訳機能(α版)では、この文脈理解型翻訳を採用することで、より自然で正確な翻訳を実現している。特にビジネス文書や専門文書など、正確性が求められる分野での利用が期待されるだろう。
ErudAiteファイル翻訳機能α版に関する考察
ErudAiteのファイル翻訳機能(α版)は、レイアウト崩れや文脈無視といった従来の翻訳ツールの課題を解決する画期的な機能だ。特にPowerPoint資料の翻訳におけるレイアウト保持機能は、グローバルビジネスを展開する企業にとって大きなメリットとなるだろう。
今後の課題としては、翻訳対象のファイルサイズ制限や対応ファイル形式の拡充が挙げられる。これらの課題に対しては、クラウドベースでの処理能力向上や、PDF、Excel以外のファイル形式への対応を進めることで、より多くのユーザーニーズに応えることができるだろう。
将来的には、翻訳メモリへの対応や超大型文書における一貫性のさらなる向上など、より高度な機能の追加が期待される。また、個人向けライセンスの提供やMakuakeでの先行販売など、幅広いユーザー層への展開も視野に入れることで、ErudAiteのファイル翻訳機能はさらに進化するだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「超高精度翻訳AIエージェントErudAiteが、レイアウト崩れゼロのファイル翻訳機能を実現 | 株式会社ErudAiteのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000148683.html, (参照 2025-05-01).