
目次
記事の要約
- NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクトが新卒採用を実施
- 障がい者も楽しめるユニバーサルビーチ普及を目指す
- 新卒採用を通じてキャリアの多様化を促進
NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクトが新卒採用を実施
NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクトは、2025年4月付で大学新卒社員1名を正規雇用した。同法人は障がいがある人もない人も、誰もが一緒に楽しめるビーチづくりを目指すソーシャルベンチャーであり、「”できない”を”できた!”に変える」を掲げ、ユニバーサルビーチを普及していく。
NPO法人として新卒採用を行う例は多くないものの、キャリアの多様化を促進し、社会課題に挑むことを若者の職業選択肢としたいという想いが背景にある。安定や待遇が重視されがちな就職市場において、社会貢献性の高い仕事が選択肢として現実味を持ちづらいという構造的な課題に挑戦する。
2017年に日本で初めてビーチマットを設置した同プロジェクトは、障がいの有無や年齢・性別を問わず、あらゆる人々がビーチを楽しめる環境づくりを目指している。海での成功体験を通じて自己肯定感を育み、新たな自信へと繋げることを重視し、ユニバーサルビーチの普及に努めている。
須磨ユニバーサルビーチプロジェクトの概要
項目 | 詳細 |
---|---|
法人名 | NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト |
所在地 | 兵庫県神戸市長田区駒ヶ林町1丁目14-10ドルフ21-102 |
代表者 | 木戸俊介 |
設立 | 2017年11月2日 |
事業内容 | ユニバーサルデザインなビーチの普及活動 |
ユニバーサルビーチについて
ユニバーサルビーチとは、障がいの有無や年齢、性別に関わらず、誰もが楽しめるように設計されたビーチのことである。物理的なバリアを取り除くだけでなく、心理的なバリアも取り除くことを目指し、誰もが安心して楽しめる環境を提供する。
具体的には、ビーチへのアクセスを容易にするためのスロープや、車椅子でも利用可能なトイレやシャワー設備、水陸両用車椅子の貸し出しなどが挙げられる。また、介助者の配置や、障がいのある人向けのイベント開催なども重要な要素となる。
須磨ユニバーサルビーチプロジェクトの新卒採用に関する考察
須磨ユニバーサルビーチプロジェクトが新卒採用に踏み切ったことは、NPO業界における人材確保の新たな可能性を示すものとして評価できる。NPOが新卒を正規雇用することは、組織の活性化や事業の持続可能性を高める上で重要な意味を持つだろう。
一方で、NPOの財政基盤の脆弱さや、新卒に対する十分な育成体制の構築など、課題も存在する。これらの課題に対しては、企業との連携や寄付の促進、研修制度の充実などが考えられる解決策となるだろう。
今後は、新卒採用を通じて得られたノウハウを共有し、他のNPO法人にも展開することで、業界全体の人材育成に貢献することが期待される。また、ユニバーサルビーチの普及を通じて、誰もが自分らしく挑戦できる社会の実現に貢献することを期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「理学療法士×ライフセーバーの新しいキャリア NPOでソーシャルベンチャーが新卒採用をした理由 | NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクトのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000109.000074318.html, (参照 2025-04-28).