
目次
記事の要約
- ミラボが台東区で障害者支援アプリ「ささえ~る」の提供を開始
- アプリでのお知らせ配信や障害福祉案内冊子のデジタル化を実現
- バリアフリーマップや防災アプリとの連携で更なる利便性向上
ミラボが台東区障害者支援アプリ「ささえ~る」を提供開始
株式会社ミラボは、自治体向けサービスの一環として開発した障害者支援アプリが、東京都台東区に導入され、「台東区障害者支援アプリ ささえ~る」として提供を開始したことを発表した。このアプリは、2022年5月25日に公布・施行された「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」の趣旨を踏まえ、障害のある方が必要な情報やサービスをいつでも取得・利用できる環境を整えるために開発された。
「台東区障害者支援アプリ ささえ~る」は、広報紙やホームページへの掲載、郵送していた区からのお知らせをアプリ内で配信することで、迅速な情報提供を可能にする。また、配信対象者を条件で絞り込むことで、一人一人に合わせた情報を提供し、利用者の利便性向上と支援施策やイベントなどの認知向上に貢献するだろう。
さらに、冊子で配布している「障害者のてびき」や区のホームページに掲載している情報を、障害種別・等級などの条件で絞り込み検索できる機能も搭載されている。これにより、障害特性や目的に応じた情報を簡単に確認でき、最新情報をアプリ内でいつでも確認することが可能となる。
台東区障害者支援アプリ「ささえ~る」の主な機能
機能 | 詳細 |
---|---|
お知らせ配信 | 条件絞り込みによる個別配信 |
障害者のてびき | デジタル化、絞り込み検索 |
事業所一覧 | 基本情報、空き状況を掲載 |
バリアフリーマップ連携 | ユニバーサル地図/ナビへアクセス |
防災アプリ連携 | 台東防災へアクセス |
障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法について
障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法は、2022年5月25日に公布・施行された法律であり、障害者が情報にアクセスし、コミュニケーションを円滑に行えるようにするための施策を推進することを目的とする。主な内容は以下の通りだ。
- 情報アクセシビリティの確保
- コミュニケーション支援の充実
- 関係機関の連携強化
この法律に基づき、地方自治体は障害者が情報にアクセスしやすい環境を整備する責任を負う。ミラボが開発した「障害者支援アプリ」は、この法律の趣旨に沿った取り組みを支援するツールとして、台東区をはじめとする多くの自治体で導入されている。
台東区障害者支援アプリ「ささえ~る」に関する考察
台東区が障害者支援アプリ「ささえ~る」を導入したことは、情報アクセシビリティの向上において非常に意義深い。これまで広報紙やホームページで提供されていた情報が、アプリを通じて個々のニーズに合わせて配信されることで、情報取得の効率化が期待できるだろう。
今後の課題としては、アプリの利用率向上と、情報提供の質の維持が挙げられる。利用率向上のためには、継続的な周知活動や、視覚障害者向けのスマホ講習会などを開催することが重要になるだろう。また、情報提供の質を維持するためには、常に最新の情報を提供し、利用者のフィードバックを反映させる仕組みを構築する必要がある。
将来的には、AIを活用したパーソナライズ機能の強化や、多言語対応の実現などが期待される。これにより、より多くの障害者が、より便利にアプリを利用できるようになるだろう。台東区の取り組みが、他の自治体における障害者支援のモデルケースとなることを期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「ミラボ、東京都 台東区で 「台東区障害者支援アプリ ささえ~る」提供開始 | 株式会社ミラボのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000068399.html, (参照 2025-05-01).