
目次
記事の要約
- EVolityと芙蓉リースグループがJAL向けEV導入・運用支援を開始
- 成田空港のエンジン整備センターにEVと充電インフラを導入
- CO2排出量削減と運用効率化を目指す
EVolityと芙蓉リースグループがJAL向けに成田空港でEV導入・運用支援を開始
EVolity株式会社と芙蓉総合リース株式会社の連結子会社である芙蓉オートリース株式会社は、日本航空株式会社(JAL)に対し、成田国際空港のエンジン整備センターを対象とした電気自動車(EV)と充電インフラの導入、およびEVフリートマネジメントシステムを含むワンストップソリューションの提供を開始することを2025年4月25日に発表した。JALグループが掲げる2050年までのCO2排出量実質ゼロの目標達成に貢献する。
芙蓉オートリースが提案するEV導入・運用支援の包括的なソリューションが、JALが実施した公募において採択された。本ソリューションでは、芙蓉オートリースがフォロフライ株式会社の商用EV(フォロフライ F1VS 4シーター1t商用EVバン)および普通充電器(日東工業製 PIT-2G)をリースにて提供する。
EVolityは自社開発のフリートマネジメントシステムで運用管理を支援するパートナーとして参画する。同システムでは車両の電池残量や走行距離などを常時モニタリングし、CO2排出削減量や燃料費削減量を数値化することでEV導入効果を可視化する。
EVolityのフリートマネジメントシステムの主な機能
項目 | 詳細 |
---|---|
モニタリング | 車両の電池残量、走行距離 |
効果測定 | CO2排出削減量、燃料費削減量 |
管理機能 | 遠隔での車両管理、充電マネジメント |
フリートマネジメントシステムについて
フリートマネジメントシステムとは、企業や組織が所有する車両群(フリート)の効率的な管理・運用を支援するシステムのことである。主な機能として、以下のようなものが挙げられる。
- 車両の位置情報や稼働状況のリアルタイム監視
- 運転日報や走行データの自動記録・分析
- メンテナンス時期の管理や予約
EVolityのフリートマネジメントシステムは、これらの機能に加え、EV特有の電池残量や充電状況のモニタリング、CO2排出削減量の可視化といった機能も備えている。これにより、EV導入の効果を最大限に引き出し、持続可能な社会の実現に貢献することが期待される。
成田空港におけるEV導入・運用支援に関する考察
EVolityと芙蓉リースグループによるJALへのEV導入・運用支援は、航空業界における環境負荷軽減に向けた重要な一歩となるだろう。特に、空港内のエンジン整備センターという特定のエリアに焦点を当てることで、効果的な導入と運用が可能になると考えられる。
今後の課題としては、EVの航続距離や充電時間の問題、充電インフラの整備などが挙げられる。これらの課題に対しては、大容量バッテリーの搭載や急速充電器の導入、再生可能エネルギーを活用した充電システムの構築などが考えられるだろう。
将来的には、空港内の他のエリアや他の航空会社へのEV導入拡大、さらには航空機自体の電動化など、より広範な取り組みに発展することが期待される。EVolityと芙蓉リースグループには、これらの取り組みを支援する技術とノウハウを提供し、航空業界全体の持続可能性向上に貢献してほしい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「EVolity、芙蓉リースグループ 成田国際空港において JAL向けにEV導入・運用の支援を開始 | EVolity株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000134077.html, (参照 2025-04-28).