
目次
記事の要約
- メタリアルグループのSTUDIO55がBAVR分野で特許取得
- 建築予定地の全天球画像にレンダリング画像を重ねる技術
- 現況と完成後の物件をVRでリアルに体験可能
STUDIO55が建築完成イメージ生成技術でBAVR分野の特許を取得
株式会社メタリアルグループの株式会社STUDIO55は、BAVR(Before&After VR)分野において、「画像生成装置及びプログラム」の特許を取得したことを2025年4月30日に発表した。この技術は、建築予定地の全天球画像に建築物を模したレンダリング画像を重ねて、重畳画像を生成する画像生成装置に関するものだ。
この特許技術により、全天球画像に合わせてレンダリング画像を容易に補正することが可能になり、BAVRのサービス提供に貢献する。BAVRは、建設前の敷地の360°パノラマ写真に建物の完成イメージCGを合成することで、現況(Before)と完成後(After)の物件を周辺環境と合わせてリアルに体験できるVRサービスだ。
株式会社STUDIO55は、「Support Your Design」をPURPOSEとし、デザインデータの見える化、建設・建築データの見える化、仮想現実の見える化=メタバースの実現に取り組んでいる。今回の特許取得は、同社の技術力とイノベーションを象徴するものと言えるだろう。
STUDIO55の会社概要
項目 | 詳細 |
---|---|
社名 | 株式会社STUDIO55 |
所在地 | 東京都港区西新橋1-1-1日比谷フォートタワー10F |
代表者 | 代表取締役:木村 宏樹 |
設立 | 2006年8月 |
事業内容 | デジタルソリューション事業、BIMサポート事業、DX(デジタルトランスフォーメーション)事業、UXデザイン事業、ソフトウェアセールス事業、BIMプラットフォーム事業 |
BAVR(Before&After VR)について
BAVR(Before&After VR)とは、建設前の敷地の360°パノラマ写真に、建物の完成イメージCGを合成することで、現況と完成後の物件を周辺環境と合わせてリアルに体験できるVR技術のことを指す。以下のような特徴がある。
- 建設前の状況を可視化
- 完成後のイメージをリアルに体験
- 周辺環境との調和を確認可能
BAVRは、不動産販売や都市開発など、様々な分野での活用が期待されている。顧客は完成後のイメージを具体的に把握できるため、購買意欲の向上や意思決定の迅速化に繋がるだろう。
STUDIO55のBAVR分野特許取得に関する考察
STUDIO55がBAVR分野で特許を取得したことは、建築業界におけるVR技術の活用をさらに加速させる可能性を示唆している。特に、建設前に完成イメージをリアルに体験できるBAVRは、顧客の意思決定を支援し、プロジェクトの成功に貢献することが期待されるだろう。
今後の課題としては、VRコンテンツの制作コストの削減や、より手軽に体験できるデバイスの開発が挙げられる。これらの課題を解決することで、BAVR技術はより広く普及し、建築業界のデジタルトランスフォーメーションを推進する力となるだろう。
将来的には、AI技術との連携により、顧客の好みに合わせたVRコンテンツの自動生成や、リアルタイムでのデザイン変更などが可能になるかもしれない。STUDIO55の今後の展開に注目したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【メタリアル・グループ】株式会社STUDIO55|「BAVR(Before&After VR)」分野における特許取得のお知らせ | 株式会社メタリアルのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000086.000085762.html, (参照 2025-05-01).