
目次
記事の要約
- ソラテクノロジーがプレシリーズAラウンドのファーストクローズを完了
- 累計調達額は約6.7億円に
- ドローンとAIを活用し感染症対策を国際展開
ソラテクノロジーがプレシリーズAラウンドで6.7億円を調達、感染症対策を加速
S-Startups認定企業のソラテクノロジーは、2025年3月にプレシリーズAラウンドのファーストクローズを完了した。今回の資金調達により、累計調達額は約6.7億円に達し、ドローンとAIを活用した感染症対策の国際展開を加速する。
ソラテクノロジーは「宙(SORA)から人の生き方に変革を」をミッションに掲げ、ドローンとAIを用いて感染症対策・気候変動対策をメイン事業としている。特に感染症対策事業では、アフリカ6カ国で国際機関や現地政府機関と連携し、マラリア対策や感染症予測システムの開発に取り組んできた。
調達した資金は、感染症予測に特化したAIアルゴリズムの高度化、アフリカ諸国を中心とした現地事業の拡大、国際機関や政府との連携推進に向けた体制整備、ドローンおよび現地運用体制の強化に活用される予定だ。
ソラテクノロジーの事業概要
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | SORA Technology株式会社 |
所在地 | 愛知県名古屋市 |
代表者 | 金子洋介(Founder兼CEO) |
事業内容 | ドローンおよびAIを活用した感染症対策、農業支援、災害対応技術の開発・提供 |
設立 | 2020年 |
プレシリーズAラウンドについて
プレシリーズAラウンドとは、スタートアップが本格的な事業拡大を目指す前に行われる資金調達ラウンドのことを指す。この段階では、製品やサービスのプロトタイプが完成し、市場での初期検証が行われることが多い。
プレシリーズAラウンドで調達した資金は、製品の改良、チームの拡充、マーケティング活動の強化などに充てられる。これにより、スタートアップは次の成長段階であるシリーズAラウンドに進むための基盤を築くことが可能になる。
ソラテクノロジーの感染症対策に関する考察
ソラテクノロジーがドローンとAIを活用して感染症対策に取り組むことは、公衆衛生の向上に大きく貢献する可能性がある。特にアフリカ地域におけるマラリア対策は、年間2億人以上が感染し、約60万人が命を落とす深刻な社会課題であり、同社の技術がその解決に寄与することが期待されるだろう。
今後の課題としては、技術の高度化と運用体制の強化が挙げられる。AIアルゴリズムの精度向上や、ドローンの運用ノウハウの蓄積、現地政府や国際機関との連携強化などが重要になるだろう。また、事業の持続可能性を確保するために、収益モデルの確立も不可欠だ。
将来的には、感染症対策だけでなく、気候変動対策や農業支援など、ドローンとAIの技術を応用した多角的な事業展開が期待される。ソラテクノロジーが、地球規模の社会課題解決に貢献するリーディングカンパニーとして成長することを期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「S-Startups認定企業のソラテクノロジーがプレシリーズAラウンドのファーストクローズを完了 | 渋谷区のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000123554.html, (参照 2025-04-28).