
目次
記事の要約
- おてつたびがシリーズAラウンドで2億円の資金調達を実施
- KDDI・ANAとの協業を推進し、元マクアケ取締役CTO生内洋平氏が顧問に就任
- 地域課題解決と関係人口創出を目指し、事業を拡大
おてつたびがシリーズAラウンドで2億円の資金調達を実施
株式会社おてつたびは、新韓-GBフューチャーフロー投資事業有限責任組合、KDDI地方創生事業育成1号投資事業有限責任組合、AH-GB未来創造投資事業有限責任組合、ゆうちょ Spiral Regional Innovation 1号投資事業有限責任組合などを引受先とする第三者割当増資により、シリーズAラウンド(1stクローズ)で総額2億円の資金調達を実施した。今回の資金調達を通じて、KDDI株式会社およびANAホールディングス株式会社との協業も推進していく。
また、元マクアケ取締役CTOの生内洋平氏をプロダクト戦略顧問に迎え、今後の事業成長に向けた体制を強化する。おてつたびは、今回の資金調達を機に、短期人材のマッチングにとどまらず、地域が困ったときに人が自然と集まり助け合える、新しい都市と地方の関係性を築くエコシステムを構築していく。
おてつたびは2018年7月に創業し、2019年1月にサービスを開始、「日本各地にある本当にいい人、いいもの、いい地域がしっかり評価される世界を創る」をビジョンに掲げている。2025年4月時点で受け入れ先は全国1,900箇所以上、登録者数は70,000人を突破し、Z世代を中心にセカンドキャリアを見据えたシニア層からの需要も増加している。
おてつたびの主な出資企業
出資企業 | 概要 |
---|---|
新韓-GBフューチャーフロー投資事業有限責任組合 | グローバル・ブレイン株式会社が運営 |
KDDI Regional Initiatives Fund 1号 | グローバル・ブレイン株式会社が運営 |
AH-GB未来創造投資事業有限責任組合 | グローバル・ブレイン株式会社が運営 |
ゆうちょ Spiral Regional Innovation 1号投資事業有限責任組合 | Spiral Innovation Partners株式会社が運営 |
第三者割当増資について
第三者割当増資とは、企業が特定の第三者に対して新規発行株式を割り当てる資金調達方法のことを指す。主な特徴は以下の通りだ。
- 特定の企業や投資家との関係強化
- 迅速な資金調達が可能
- 経営の安定化に貢献
おてつたびは、第三者割当増資により、KDDIやANAなどの事業会社からの出資を受け、事業連携を強化することで、地域創生に向けた取り組みを加速させる。また、資金調達を通じて、地域事業者の拡大やプロダクトの改善・強化に向けた人員強化を図る。
おてつたびの資金調達に関する考察
おてつたびがシリーズAラウンドで2億円の資金調達を実施したことは、地方創生という社会的な課題に対する関心の高まりを示している。特にKDDIやANAといった大手企業との連携は、おてつたびの事業拡大にとって大きな推進力となるだろう。
今後の課題としては、地域事業者の開拓や登録者数の増加だけでなく、マッチングの質を高めることが重要になる。そのためには、AIを活用したマッチングシステムの導入や、地域ごとのニーズに合わせた研修プログラムの提供などが考えられるだろう。
将来的には、おてつたびが地域経済の活性化に貢献するだけでなく、都市部の人材が地方で活躍する新しい働き方を創出することが期待される。また、インバウンドの観光需要に対応できる人材育成にも力を入れることで、観光立国としての日本の発展に貢献できるはずだ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「おてつたび、シリーズAラウンドにて2億円の資金調達を実施|KDDI・ANAと更なる事業拡大へ | 株式会社おてつたびのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000150.000036175.html, (参照 2025-05-01).