
目次
記事の要約
- 城東テクノがリサイクルテックジャパンに関西初出展
- 3Dプリンタ用ポリプロピレン材料「JIZAI」と改質サービス「JIZAIcle」を展示
- 日本AM協会に加入し、AM技術の発展に貢献へ
城東テクノが3Dプリンタ用ポリプロピレン材料「JIZAI」をリサイクルテックジャパンで関西初展示
城東テクノ株式会社は、2025年5月14日から16日にインテックス大阪で開催される「リサイクルテックジャパン」にて、3Dプリンタ用ポリプロピレン材料「JIZAI(ジザイ)」を関西エリアで初めて大規模展示する。この出展は、公益財団法人大阪産業局の令和7年度大規模展示会活用プログラム「GLOBAL-Tex」の枠を通じて実現した共同出展となる。
JIZAIは、材料押出し方式(MEX)に適したフィラメントおよびペレット材料であり、従来の3Dプリンタでは困難であったポリプロピレンの課題を克服した。独自の配合技術により、造形物の反りを大幅に抑制し、安定した造形を実現するとともに、ポリプロピレン特有の柔軟性や耐薬品性も保持している。
また、反りを低減して3Dプリンタ造形に適した特性へと改質するサービス「JIZAIcle(ジザイクル)」も提案する。一般的な樹脂材料を安定した造形が可能な材料へと改質し、ポリオレフィン系樹脂を対象に少量からの効果検証にも対応する。
JIZAIとJIZAIcleの製品概要
項目 | 詳細 |
---|---|
製品名 | JIZAI(ジザイ) |
材料 | ポリプロピレン |
用途 | 3Dプリンタ用フィラメント、ペレット |
特徴 | 低反り性、柔軟性、耐薬品性 |
サービス名 | JIZAIcle(ジザイクル) |
対象樹脂 | ポリオレフィン系樹脂 |
ポリプロピレン(PP)について
ポリプロピレン(PP)とは、プロピレンを重合して得られる熱可塑性樹脂の一種であり、以下のような特徴を持つ。
- 軽量で比強度が高い
- 耐薬品性に優れる
- 比較的安価である
JIZAIは、このポリプロピレンの特性を活かしつつ、3Dプリンタでの造形における課題であった反りを抑制することに成功している。これにより、試作品の造形から薬品が飛散する環境や薬液に浸ける治具など、多様な用途への展開が期待される。
JIZAIの展示会出展に関する考察
城東テクノが「JIZAI」をリサイクルテックジャパンに出展することは、同社の技術力を広くアピールする絶好の機会となるだろう。特に、関西エリアでの初の大規模展示となるため、新たな顧客開拓やビジネスチャンスの創出に繋がる可能性が高い。
今後の課題としては、3Dプリンタ用材料としての認知度向上や、競合製品との差別化が挙げられる。そのためには、JIZAIの特性を活かした具体的な活用事例の紹介や、顧客ニーズに合わせたカスタマイズサービスの提供などが重要になるだろう。
さらに、日本AM協会への加入を機に、積層造形技術の発展に貢献するとともに、業界内での連携を強化することで、さらなる事業拡大を目指すことが期待される。城東テクノの今後の展開に注目したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「城東テクノ、3Dプリンタ用ポリプロピレン材料「JIZAI」、関西エリア初の大規模展示へ。 | 城東テクノ株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000020977.html, (参照 2025-05-01).