WordPress CM Answers 3.3.3以前にCSRF脆弱性、Patchstack OÜが発表

記事の要約

  • Patchstack OÜがWordPress CM Answersの脆弱性を発表
  • バージョン3.3.3までのCross-Site Request Forgery (CSRF)の脆弱性
  • CVSSスコアは4.3 MEDIUM、CWE-352に分類

WordPress CM Answers 3.3.3以前のバージョンにCSRF脆弱性

Patchstack OÜは、WordPressプラグイン「CM Answers」のバージョン3.3.3以前に、Cross-Site Request Forgery(CSRF)の脆弱性が存在することを2025年4月22日に発表した。この脆弱性により、攻撃者がクロスサイトリクエストフォージェリ攻撃を実行する可能性がある。

この脆弱性は、CreativeMindsSolutionsのCM Answersプラグインに影響し、バージョンn/aから3.3.3までが対象となる。CVSS 3.1のスコアは4.3(MEDIUM)で、攻撃ベクトルはネットワーク(AV:N)、攻撃条件の複雑さ(AC:L)は低く、特権レベルは不要(PR:N)、ユーザー操作が必要(UI:R)、スコープは変更なし(S:U)、機密性への影響(C:N)はなく、完全性への影響(I:L)は限定的で、可用性への影響(A:N)はないと評価されている。

この問題は、バージョン3.3.4で修正されている。ユーザーは最新バージョンにアップデートすることが推奨される。脆弱性の詳細は、Patchstackのデータベースで確認できる。

CM Answersの脆弱性詳細

項目詳細
脆弱性Cross-Site Request Forgery (CSRF)
対象製品CM Answers
影響バージョンn/a through 3.3.3
修正バージョン3.3.4
CVSSスコア4.3 (MEDIUM)
CWECWE-352
Patchstackの脆弱性データベース

Cross-Site Request Forgery (CSRF)について

Cross-Site Request Forgery(CSRF)とは、悪意のあるWebサイトやアプリケーションを通じて、ユーザーが意図しない操作をWebアプリケーション上で実行させてしまう攻撃手法のことを指す。主な特徴は以下の通りだ。

  • ユーザーの意図しない操作を実行
  • 認証された状態を悪用
  • Webアプリケーションの脆弱性を利用

CSRF攻撃は、ユーザーがログインしているWebサイトに対して、攻撃者が用意した悪意のあるリンクをクリックさせることで発生する。ユーザーが気付かないうちに、アカウント情報の変更や不正な取引が行われる可能性がある。

WordPress CM AnswersのCSRF脆弱性に関する考察

WordPressのプラグインであるCM AnswersにCSRF脆弱性が存在するということは、Webサイトのセキュリティにおいて重要な問題だ。特に、多くのWebサイトで利用されているWordPressのプラグインに脆弱性が見つかることは、広範囲に影響を及ぼす可能性がある。

今後、同様の脆弱性が他のプラグインでも発見される可能性があり、Webサイト運営者は常に最新のセキュリティ情報に注意を払う必要があるだろう。脆弱性対策としては、プラグインやWordPress本体を常に最新バージョンにアップデートすることや、セキュリティ対策プラグインの導入などが考えられる。

今後は、プラグイン開発者自身がセキュリティを意識した開発を行うことが重要になるだろう。また、脆弱性情報の早期公開と迅速な対応が求められる。ユーザーと開発者が協力して、より安全なWeb環境を構築していくことが期待される。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-46246」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-46246, (参照 2025-05-02).

関連タグ