目次
記事の要約
- WordPress Appointment Booking Calendar Plugin 1.3.92までのバージョンにCSRFからSQLインジェクションの脆弱性
- CVSSスコアは8.2(HIGH)と評価
- アップデートにより脆弱性は解消済み
WordPress Appointment Booking Calendar Plugin 1.3.92にCSRFからSQLインジェクションの脆弱性
Patchstack OÜは、WordPressのAppointment Booking Calendar Pluginのバージョン1.3.92までに、クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)からSQLインジェクションに繋がる脆弱性が存在することを2025年4月22日に発表した。この脆弱性により、攻撃者が悪意のあるSQLクエリを実行する可能性がある。
この脆弱性は、Appointment Booking Calendar Pluginのバージョン1.3.92以前のバージョンに影響し、CVSSスコアは8.2(HIGH)と評価されている。バージョン1.3.93ではこの脆弱性が修正されている。
脆弱性の詳細は、Patchstackのデータベースで確認できる。CISA-ADPもこの脆弱性に関する情報を公開している。
Appointment Booking Calendar Pluginの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE ID | CVE-2025-46241 |
脆弱性 | CSRF To SQL Injection |
影響を受けるバージョン | 1.3.92まで |
修正バージョン | 1.3.93 |
CVSSスコア | 8.2 (HIGH) |
SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、アプリケーションがデータベースに対して発行するSQLクエリに、悪意のあるコードを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴は以下の通りだ。
- データベース内の情報を不正に取得
- データの改ざんや削除
- 認証を回避し、不正にログイン
SQLインジェクションは、Webアプリケーションのセキュリティにおいて非常に深刻な脅威となる。適切な対策を講じることで、攻撃を未然に防ぐことが重要だ。
Appointment Booking Calendar Pluginの脆弱性に関する考察
Appointment Booking Calendar Pluginの脆弱性は、Webサイトのセキュリティにおいて深刻なリスクをもたらす可能性がある。特に、CSRFを介してSQLインジェクションが実行されるという点は、攻撃の複雑さを増し、対策を困難にするだろう。
この問題に対する解決策としては、常に最新バージョンのプラグインを使用し、セキュリティアップデートを適用することが重要だ。また、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)の導入や、入力値の検証を徹底することも有効な対策となるだろう。
今後は、プラグイン開発者によるセキュリティ対策の強化とともに、ユーザー自身もセキュリティ意識を高めることが求められる。脆弱性情報の早期把握と迅速な対応が、Webサイト全体の安全性を確保する上で不可欠だ。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-46241」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-46241, (参照 2025-05-02).