目次
記事の要約
- WordPressのContact Form 7プラグインにSQLインジェクションの脆弱性
- バージョン1.6.3.2以前に影響、Patchstackが発見
- CVSSスコア7.6、SQLコマンドの不正な中和処理が原因
WordPress Message Filter For Contact Form 7プラグインにSQLインジェクションの脆弱性
Patchstack OÜは、WordPressのMessage Filter for Contact Form 7プラグインのバージョン1.6.3.2以前にSQLインジェクションの脆弱性(CVE-2025-46252)が存在することを2025年4月22日に発表した。この脆弱性は、SQLコマンドで使用される特殊要素の不適切な中和処理が原因で発生する。
この問題は、kofimokomeによって開発されたMessage Filter for Contact Form 7プラグインのn/aから1.6.3.2までのバージョンに影響する。CVSSスコアは7.6(HIGH)と評価されており、攻撃者がSQLインジェクションを通じてデータベースに不正アクセスするリスクがある。
脆弱性の発見者は、Patchstack AllianceのPhat RiO – BlueRockである。この脆弱性に関する詳細は、Patchstackのデータベースで公開されており、CISA-ADPもAuthorized Data Publishersとして情報を更新している。
Message Filter for Contact Form 7の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE ID | CVE-2025-46252 |
対象製品 | Message Filter for Contact Form 7 |
影響バージョン | n/a through 1.6.3.2 |
脆弱性 | SQL Injection |
CVSSスコア | 7.6 (HIGH) |
発見者 | Phat RiO – BlueRock (Patchstack Alliance) |
SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、アプリケーションがSQLクエリを構築する際に、外部からの入力値を適切に処理しない場合に発生する脆弱性のことである。主な特徴は以下の通りだ。
- 悪意のあるSQLコードを注入
- データベースの不正な操作
- 機密情報の漏洩や改ざん
SQLインジェクション攻撃を防ぐためには、入力値の検証とエスケープ処理が不可欠である。開発者は、プリペアドステートメントやORMなどの安全なSQLクエリ構築方法を採用し、常に最新のセキュリティ対策を講じる必要がある。
Message Filter for Contact Form 7のSQLインジェクション脆弱性に関する考察
Message Filter for Contact Form 7プラグインのSQLインジェクション脆弱性は、WordPressサイトのセキュリティにとって深刻な脅威となる。特に、Contact Form 7は多くのサイトで利用されているため、この脆弱性を悪用した攻撃が広範囲に及ぶ可能性があるだろう。
この問題に対しては、プラグインの速やかなアップデートが不可欠であり、開発者はセキュリティアップデートを迅速に提供する必要がある。また、ユーザーはプラグインを常に最新の状態に保ち、セキュリティに関する情報を定期的に確認することが重要だ。
今後は、プラグイン開発者向けのセキュリティ教育を強化し、開発段階での脆弱性検出を徹底することが求められる。さらに、脆弱性情報の共有を促進し、セキュリティコミュニティ全体で協力して対策を講じることが重要になるだろう。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-46252」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-46252, (参照 2025-05-02).