目次
記事の要約
- WordPressのSKT Blocksプラグインにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
- バージョン2.0までのSKT BlocksにXSSの脆弱性が存在
- Patchstack Allianceのzaim氏が脆弱性を発見
WordPress SKT Blocks 2.0にクロスサイトスクリプティングの脆弱性
Patchstack OÜは、WordPressのSKT Blocks – Gutenberg based Page Builderのバージョン2.0までに、クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性CVE-2025-46235が存在することを2025年4月22日に発表した。この脆弱性により、悪意のあるスクリプトがWebページに埋め込まれ、ユーザーのブラウザ上で実行される可能性がある。
この問題は、入力の適切な無害化処理が行われていないために発生し、Stored XSSの形で現れる。攻撃者は、この脆弱性を悪用して、ユーザーのCookieを盗んだり、Webサイトのコンテンツを改ざんしたりするなどの不正な行為を行うことが可能になる。
開発者であるsonalsinha21は、バージョン2.1でこの脆弱性を修正した。ユーザーは、最新バージョンにアップデートすることで、この脆弱性の影響を受けなくなる。
SKT Blocks – Gutenberg based Page Builderの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE ID | CVE-2025-46235 |
脆弱性 | クロスサイトスクリプティング(XSS) |
影響を受けるバージョン | 2.0まで |
修正バージョン | 2.1 |
発見者 | zaim (Patchstack Alliance) |
クロスサイトスクリプティング(XSS)について
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を利用して、悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込み、ユーザーのブラウザ上で実行させる攻撃手法のことを指す。主な種類として、以下のようなものが挙げられる。
- Stored XSS:サーバーに保存されたスクリプトが実行される
- Reflected XSS:リクエストに埋め込まれたスクリプトが即座に実行される
- DOM-based XSS:DOM環境でスクリプトが実行される
XSS攻撃を防ぐためには、入力値の検証とエスケープ処理が重要になる。Webアプリケーション開発者は、ユーザーからの入力を適切に処理し、HTMLエンコードなどの対策を講じる必要がある。
SKT BlocksのXSS脆弱性に関する考察
WordPressプラグインにおけるXSS脆弱性は、Webサイトのセキュリティにおいて深刻な問題を引き起こす可能性がある。特に、SKT Blocksのような広く利用されているプラグインに脆弱性が存在する場合、多くのWebサイトが攻撃のリスクに晒されることになるだろう。
今回の脆弱性発見は、Patchstack Allianceのようなセキュリティ研究者の貢献によるものが大きい。今後は、プラグイン開発者自身がセキュリティを意識した開発を行うとともに、セキュリティ研究者との連携を強化することが重要になるだろう。脆弱性情報の早期公開と迅速な修正が、Webサイト全体の安全性を高める鍵となる。
また、WordPressユーザーは、プラグインのアップデートを定期的に行い、脆弱性対策を怠らないようにする必要がある。自動アップデート機能を活用することも有効な手段の一つであり、セキュリティリスクを最小限に抑えるために、常に最新の状態を維持することが望ましい。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-46235」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-46235, (参照 2025-05-02).