目次
記事の要約
- itsourcecode Placement Management SystemのSQLインジェクション脆弱性を特定
- バージョン1.0の/add_drive.phpにおけるdrive_title引数の操作が原因
- 脆弱性はリモートから悪用可能で、CVSSスコアは最大7.5
itsourcecode Placement Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性
VulDBは、itsourcecode Placement Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性(CVE-2025-4024)を発見し、2025年4月28日に公開した。この脆弱性は、/add_drive.phpファイルの特定の関数における引数drive_titleの操作が原因で発生する。
この脆弱性はリモートから悪用可能であり、攻撃者はSQLインジェクションを通じてデータベースに不正な操作を行うことができる。CVSS v3.1のスコアは7.3(High)と評価されており、CVSS v2.0では7.5と評価されている。
脆弱性の詳細な情報はVulDBのウェブサイトで公開されており、エクスプロイトも公開されているため、早急な対策が推奨される。影響を受ける可能性のある他のパラメータも存在する可能性があるため、注意が必要だ。
脆弱性の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE ID | CVE-2025-4024 |
対象製品 | itsourcecode Placement Management System |
バージョン | 1.0 |
脆弱性 | SQLインジェクション |
影響を受けるファイル | /add_drive.php |
攻撃方法 | リモート |
SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、アプリケーションのセキュリティ上の欠陥を悪用し、データベースに対して不正なSQLクエリを実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴は以下の通りだ。
- Webアプリケーションの脆弱性を利用
- データベース内のデータを不正に取得・改ざん
- 認証回避や権限昇格が可能
SQLインジェクション攻撃を防ぐためには、入力値の検証やエスケープ処理、プリペアドステートメントの使用などが有効だ。開発者はこれらの対策を徹底し、安全なWebアプリケーションを構築する必要がある。
CVE-2025-4024に関する考察
CVE-2025-4024は、itsourcecode Placement Management System 1.0におけるSQLインジェクションの脆弱性であり、攻撃者がデータベースを不正に操作する可能性がある。この脆弱性が悪用されると、機密情報の漏洩やデータ改ざん、最悪の場合、システム全体の制御を奪われるリスクがあるだろう。
この問題に対する解決策としては、まず、最新のセキュリティパッチを適用することが重要だ。また、入力値の検証を厳格に行い、SQLインジェクション攻撃を防ぐための対策を講じる必要がある。さらに、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)を導入することで、攻撃を検知し、防御することが可能になるだろう。
今後は、開発段階からセキュリティを考慮した設計(Security by Design)を徹底し、定期的な脆弱性診断を実施することが望ましい。また、セキュリティに関する教育を開発者や運用担当者に対して行うことで、セキュリティ意識の向上を図ることが重要だ。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-4024」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4024, (参照 2025-05-02).