目次
記事の要約
- ユニアデックスがMicrosoft 365のクラウド環境で仮想デスクトップ基盤とセキュリティーソリューションの統合・運用を開始
- Azure Virtual Desktop(AVD)約4000台を統合し、2025年4月から本番運用を開始
- クラウドネイティブな管理方式を採用し、統合・一元管理への移行に成功
ユニアデックスがMicrosoft 365のクラウド環境で仮想デスクトップ基盤とセキュリティーソリューションの統合・運用を開始
ユニアデックスは、Microsoft 365のクラウド環境において、仮想デスクトップ基盤とセキュリティーソリューションの統合・運用を2025年4月から開始した。これにより、BIPROGYグループのサイバーセキュリティー対策基盤にAzure Virtual Desktop(AVD)約4000台を統合し、本番運用を開始することで、社員の利便性と情報システム部門の効率化を図る。
今回の統合により、社員はシングルサインオンによる安全で利便性の高い環境を利用できるようになる。また、情報システム部門は運用管理業務を省力化し、運用コストの削減が期待できるだろう。
従来、物理PCやモバイルデバイス、シンクライアントはそれぞれ別の仕組みで管理されていたが、Microsoft 365と親和性の高いAVDを採用し、Enterprise Mobility + Security(EMS)を活用・統合管理することで、セキュリティーと利便性を両立し、運用コストの削減が期待できる環境を構築している。
新たな環境の概要
項目 | 詳細 |
---|---|
アーキテクチャー | EntraID参加、Intuneへのデバイス登録 |
セキュリティールール | デバイスの種類に応じた適切なルール適用 |
シングルサインオン | AVDにもEMSを適用 |
統合管理 | 全てのデバイスとシステムを一元的に管理 |
Microsoft Entra IDについて
Microsoft Entra IDとは、Microsoftが提供するクラウドベースのIDおよびアクセス管理サービスのことである。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- クラウドベースのID管理
- シングルサインオン(SSO)
- 多要素認証(MFA)
Entra IDは、Active Directoryの機能をクラウド上で提供し、様々なクラウドサービスやアプリケーションへのアクセス管理を容易にする。これにより、企業はセキュリティーを強化しながら、従業員の利便性を向上させることが可能になる。
ユニアデックスのAVD統合・運用に関する考察
ユニアデックスがMicrosoft 365のクラウド環境でAVDを統合・運用することは、企業のデジタルトランスフォーメーションを加速させる上で非常に有効だ。特に、クラウドネイティブな管理方式を採用し、セキュリティーと利便性を両立させる点は、多くの企業にとって魅力的な解決策となるだろう。
今後の課題としては、クラウド環境におけるセキュリティー対策の強化や、運用コストの最適化が挙げられる。これらの課題に対しては、継続的な監視と改善、AIを活用した自動化などが有効な解決策として考えられるだろう。
将来的には、マネージドサービスの拡充を通じて、より多くの企業がAVDを導入しやすくなることが期待される。また、蓄積されたノウハウを活用し、ハイブリッドワークプレイスサービスのさらなる進化にも期待したい。
参考サイト/関連サイト
- ユニアデックス株式会社.「ユニアデックス、Microsoft 365のクラウド環境で仮想デスクトップ基盤とセキュリティーソリューションの統合・運用を開始しました|ユニアデックス株式会社」.https://www.uniadex.co.jp/news/2025/20250430_azure-virtual-desktop_casestudy.html, (参照 2025-05-02).