目次
記事の要約
- NetAppがストレージセキュリティ機能を発表した
- ポスト量子暗号化やランサムウェア対策機能強化など
- サイバーレジリエンス強化によるデータ保護を実現
NetAppがストレージセキュリティ機能を発表
NetApp合同会社は2025年5月1日、サイバーレジリエンス強化を支援する新たなデータセキュリティ機能を発表した。この発表により、セキュリティチームはストレージ層からデータセキュリティに能動的にアプローチできるようになり、全体的なセキュリティ体制を強化することが可能になるのだ。
発表された機能には、ポスト量子暗号化、NetApp BlueXPランサムウェア保護機能のアップデート、NetApp BlueXPバックアップおよびリカバリ ワークロード対応の拡充、NetAppセキュリティプロフェッショナルサービスの拡充が含まれる。これらの機能強化によって、企業はより高度な制御と防御を実現し、重要なデータを保護しつつ、事業継続性を維持できるようになる。
NetAppは、包括的でセキュアバイデザインなインテリジェントデータインフラストラクチャのパイオニアとして、顧客が中断することなくデータにアクセスし、保護できるという自信を提供している。99.9999%の可用性を保証する実績を元に、顧客のセキュリティ戦略をさらに強化、進化させる新たなサイバーレジリエンス機能を発表したのだ。
NetAppの新たなデータセキュリティ機能
機能 | 詳細 |
---|---|
ポスト量子暗号化 | ファイルおよびブロックワークロード向けストレージ製品群にポスト量子暗号を組み込み |
NetApp BlueXPランサムウェア保護機能アップデート | ONTAPワークロードに対する包括的かつ連携されたランサムウェア防御機能強化 |
NetApp BlueXPバックアップおよびリカバリ ワークロード対応拡充 | Microsoft SQL Server、VMware、Kubernetesアプリケーションなどに対応する3-2-1データ保護戦略を容易に統合、設定可能 |
NetAppセキュリティプロフェッショナルサービス | セキュリティアセスメントおよびセキュリティ強化に関するプロフェッショナルサービス拡充 |
サイバーレジリエンス強化
現代のサイバー脅威は高度化しており、企業は迅速な対策を講じる必要がある。AIの普及による攻撃の自動化や、量子コンピューティングの実用化による将来的なデータ解読リスクも懸念される。
- 高度化するサイバー攻撃への対策
- データ損失やダウンタイムからの保護
- 事業継続性の維持
NetAppの新たなセキュリティ機能は、これらの脅威への対策として重要な役割を果たす。ストレージ層におけるセキュリティ強化は、企業のサイバーレジリエンスを高める上で不可欠なのだ。
NetAppストレージセキュリティ機能強化に関する考察
NetAppによるストレージセキュリティ機能の強化は、ポスト量子暗号化やランサムウェア対策機能のアップデートなど、多角的なアプローチでサイバーレジリエンスの向上に貢献する点で評価できる。しかし、ランサムウェア対策は完全な安全性を保証するものではないため、継続的な監視とアップデートが必要となるだろう。
今後、量子コンピュータの進化に伴い、より高度な暗号化技術の開発や、AIを活用した脅威検知技術の更なる精度向上が必要となる可能性がある。また、多様なストレージ環境への対応や、ユーザーフレンドリーなインターフェースの提供も重要となるだろう。
NetAppには、今後も継続的なセキュリティ機能の強化と、顧客へのサポート体制の充実を期待したい。特に、中小企業など、セキュリティ対策に十分なリソースを割けない企業への支援は、社会全体のサイバーセキュリティ向上に大きく貢献するだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「NetApp、ストレージにおけるサイバーセキュリティの新基準を確立 | ネットアップ合同会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000142.000047898.html, (参照 2025-05-02).