
目次
記事の要約
- キビテクがロボット用遠隔制御サービスHATSをアップデート
- フリート管理機能を追加し、複数ロボットの統合管理が可能に
- 安価で柔軟な搬送ロボットシステムの提供を実現
キビテク、ロボット遠隔制御サービスHATSをアップデート
株式会社キビテクは2025年4月、自社開発のロボット用遠隔制御サービスHATSをアップデートし、フリート管理機能を追加したと発表した。このアップデートにより、小型で安価な搬送ロボットを複数台用いたシステムの提供が可能になったのだ。
新機能であるHATSフリートコントロールは、複数台のロボットを統合管理し、効率的な物流・搬送オペレーションを実現するシステムである。遠隔サポート機能も活用することで、現場の負担軽減とロボットの最適な運用が可能になる。
工場や倉庫、医療施設などでのスムーズかつ安全な搬送業務を実現し、業務効率の最大化に貢献することが期待される。安価なスタートや台数の増減が容易で、複数用途への使いまわしもしやすい点が特長だ。
機体を手で運ぶことができ、シナリオの変更も簡単である。フリートコントロールの機能により、厳密な経路の指定と自律的な移動を両立できる。トラブル発生時にも、リモートサポートプラン(別途契約)で迅速な対応が可能だ。
HATSフリートコントロールの機能
機能 | 詳細 |
---|---|
交差点での複数台侵入の制御 | ブラウザ上のGUIで操作可能 |
袋小路での複数台侵入の制御 | ブラウザ上のGUIで操作可能 |
狭い通路での交互通行や複数台侵入の制御 | ブラウザ上のGUIで操作可能 |
最寄りの機体の呼び出し | ブラウザ上のGUIで操作可能 |
経路設計 | 複数台の経路を設計可能 |
HATSフリートコントロールの特長
HATSフリートコントロールを用いた搬送ロボットシステムは、安価なスタートや台数の増減が容易である点が大きな特長だ。
- 導入コストを抑えられる
- 需要の変化に柔軟に対応できる
- 様々な用途に活用できる
高度な使いこなしも容易で、リモートサポートによりトラブルへの対応もスムーズに行える。
HATSフリートコントロールに関する考察
HATSフリートコントロールの導入は、物流現場の効率化に大きく貢献するだろう。複数ロボットの統合管理により、人手不足の解消や作業時間の短縮が期待できる。しかし、導入初期にはシステム設定やオペレーターの教育に時間を要する可能性がある。
起こりうる問題としては、システム障害やロボットの故障による業務停止などが考えられる。これに対しては、冗長化システムの構築や迅速なメンテナンス体制の整備が重要だ。また、セキュリティ対策も強化する必要があるだろう。
今後追加してほしい機能としては、AIを活用した経路最適化や障害物回避機能などが挙げられる。これにより、さらに効率的な搬送システムを実現できるだろう。キビテクには、継続的なアップデートと機能拡張によって、顧客ニーズに応えるシステムを提供し続けてほしい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「キビテク、ロボット技術統合プラットフォームHATSをアップデート フリート管理機能が利用可能に | 株式会社キビテクのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000065626.html, (参照 2025-05-02).