
目次
記事の要約
- KOMAINUにIVR打刻機能を追加
- 電話での上下番打刻が可能に
- 管理者の工数削減を実現
株式会社ジャガーノートが警備業向けDXソリューション「KOMAINU」にIVR打刻機能を追加
株式会社ジャガーノートは2025年5月1日、警備業向けDXソリューションプラットフォーム「KOMAINU」に「IVR(自動音声応答)打刻機能」をリリースした。この機能により、スマートフォンを所持していない隊員も電話一本で上下番の打刻が可能になったのだ。
従来、ガラケーユーザーの隊員は電話での口頭報告や管理者による手入力に頼っており、管理者の業務負担が大きかった。しかし、IVR打刻機能の導入によって、電話応対や手入力の手間を削減できるようになった。音声ガイダンスにはタレントの霜月めあ氏が起用され、使いやすさが向上している。
本機能によって、管理者の工数を月間最大1,000時間削減できる見込みだ。これは隊員1,000名規模の現場において、1人あたり月間100時間の削減に相当する。スマホアプリとIVR機能の併用により、業務効率化と労務管理の精度向上に大きく貢献するだろう。
この新機能は、警備業界におけるデジタル化の推進に大きく寄与するだろう。現場の多様なニーズに対応し、より柔軟で使いやすいシステムを目指していくという。
KOMAINU IVR打刻機能詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
機能名 | IVR(自動音声応答)打刻機能 |
対応端末 | ガラケーを含む全ての電話機 |
音声ガイダンス | タレント霜月めあ氏 |
削減効果 | 管理者工数 月間最大1,000時間削減(隊員1,000名規模の場合) |
削減率 | 最大62.5% |
打刻回数 | 1人あたり1日2回(上番・下番) |
月稼働日数 | 20日 |
削減時間内訳 | スマホ経由 約900時間/月、IVR経由 約100時間/月 |
IVR(Interactive Voice Response)について
IVRとは、電話発信者に音声ガイダンスを提供し、番号操作によって目的の処理を実行する仕組みだ。KOMAINUのIVR打刻機能では、隊員が事前に登録した電話番号から指定番号に発信し、音声案内に従うだけで上下番の打刻が完了する。
- 音声ガイダンスによる直感的な操作
- スマートフォン不要な打刻システム
- 管理者業務の効率化に貢献
このシステムは、音声による操作性を重視した設計となっており、ユーザビリティの向上に貢献している。警備業界の高齢化やスマートフォン未所持隊員の増加といった課題解決に有効な手段となるだろう。
KOMAINU IVR打刻機能に関する考察
KOMAINUのIVR打刻機能は、警備業界におけるデジタル化の遅れを解消し、業務効率化に大きく貢献する優れた機能だ。特に、高齢化が進む警備業界において、スマートフォンを持たない隊員にも対応できる点は大きなメリットと言えるだろう。しかし、音声ガイダンスの分かりにくさや、システム障害による打刻不能といった問題が発生する可能性も考慮する必要がある。
問題発生時の対応としては、音声ガイダンスの改善、システムの冗長化、緊急時の代替打刻手段の確保などが考えられる。さらに、将来的には、位置情報連携による不正打刻防止機能や、勤怠管理システムとの連携強化なども検討すべきだろう。これにより、より精度の高い労務管理を実現できる可能性がある。
今後、KOMAINUには、多言語対応や、さらに多様なデバイスへの対応など、更なる機能拡張が期待される。警備業界のDX推進を牽引する存在として、更なる進化を遂げていくことを期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「「スマホがない隊員もDXできる」62.5%の業務削減へ!KOMAINUが“電話だけで上下番”を実現するIVR機能を追加 | 株式会社ジャガーノートのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000087940.html, (参照 2025-05-02).