
目次
記事の要約
- Zoomがエージェント機能を拡充し、Custom AI Companionなどを提供開始
- Zoom TasksでToDoリスト管理をサポート
- Zoom AI StudioでAIエージェントとスキルをカスタマイズ可能に
Zoom、エージェント機能を拡充しCustom AI Companionなどを提供開始
ZVC JAPAN 株式会社は、Zoom Workplace全体にエージェント機能を追加し、Custom AI Companionアドオン、ボイスレコーダー、Zoom Tasksなどの提供を2025年4月25日に開始した。これらの新機能は、Zoom Meetings、Zoom Team Chat、Zoom Whiteboard、Zoom Revenue Acceleratorなどで、エージェント型AIの可能性を実現するものだ。
Zoom Tasksは、Zoom Workplace全体でZoom AI Companionを活用し、タスクの表示、管理、完了を支援することで、ユーザーのToDoリスト管理をサポートする。また、ミーティングの要約に基づいてアクションアイテムを自動的に検出し、タスクの実行と可視化を推進する機能も備えている。
Custom AI Companionは、有料アドオンとして提供され、Zoom AI Studioによって機能する。これにより、組織は独自のニーズに対応し、組織全体の効率性を向上させるために、AIエージェントとスキルをカスタマイズできるようになる。
Zoomの新機能一覧
機能 | 概要 | 提供状況 |
---|---|---|
Custom AI Companion | 組織独自のニーズに合わせてAIエージェントをカスタマイズ | 有料アドオンとして提供 |
Zoom Tasks | Zoom Workplace全体でタスクの表示、管理、完了を支援 | Zoom Workplaceプランで利用可能 |
ボイスレコーダー | 対面による会話の文字起こし、要約、アクションアイテムの把握 | モバイル版は4月末に提供開始予定、Zoom Roomsへの対応は今夏予定 |
Custom AI Companionについて
Custom AI Companionとは、Zoom AI Studioによって機能する、有料アドオンのことである。組織が独自のニーズに対応するために、AIエージェントとスキルをカスタマイズできる機能を提供する。
この機能により、組織はZoom AI Companionを組織に合わせてカスタマイズし、Amazon Q BusinessやGleanを通じて、プロジェクト管理ツール、クラウドストレージ、メールアカウント、顧客データベースなど、さまざまなエンタープライズデータソースに接続できるようになる。
Zoomのエージェント機能拡充に関する考察
Zoomがエージェント機能を拡充し、Custom AI Companionなどを提供開始したことは、AI技術を活用してビジネスコミュニケーションを高度化する上で大きな前進だ。特に、Custom AI Companionによって組織が独自のニーズに合わせてAIエージェントをカスタマイズできる点は、競争優位性を高める上で重要な要素となるだろう。
一方で、AIのカスタマイズには専門知識やリソースが必要となるため、中小企業などでは導入のハードルが高い可能性がある。この課題に対しては、Zoomがより使いやすいインターフェースや豊富なテンプレートを提供することで、AIの民主化を推進することが求められるだろう。
今後は、AIが生成する情報の信頼性やセキュリティの確保が重要な課題となることが予想される。Zoomは、AIの透明性を高め、ユーザーが安心して利用できる環境を整備することで、持続的な成長を目指すべきだ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「Zoom、エージェント機能を拡充し、Custom AI Companion やZoom Tasks などを新たに提供開始 | ZVC JAPAN 株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000089.000046792.html, (参照 2025-04-28).