
目次
記事の要約
- 韓国エンターテックBIGCが日本法人「ビックジャパン」設立を発表
- K-POP公演モデルを日本市場に展開、J-POPアーティスト支援も
- デジタル公演プラットフォームでオンライン収益化モデル提供
韓国エンターテックBIGC、日本法人設立を発表
韓国のエンターテックスタートアップBIGCは、2025年5月21日に日本法人「ビックジャパン株式会社」を設立したと発表した。BIGCは世界225ヶ国で利用されているグローバルエンターテインメントプラットフォームであり、日本市場への本格進出を決定したのだ。
ビックジャパンは、K-POPで検証されたデジタルベニューモデルを日本市場に合わせた現地化戦略で展開する予定である。オフライン公演とグローバルリアルタイムストリーミング、ファンダムコマースから広告までを網羅したオールインワン収益モデルを提供する計画だ。
BIGCは、チェン・ベクシ、テミン、INFINITEなど100以上のアーティストのグローバル公演を成功させており、K-POP IP収益化モデルの実績を有している。日本市場においても、K-POP公演市場を中心に、コンサート、ファンミーティング、放送コンテンツ、ファンダムプラットフォームなど全方位に事業を推進する予定だ。
ビックジャパンは、東京と大阪を中心とした大型コンサート企画および開催、BIGCプラットフォームを通じたリアルタイムグローバル中継、ファンインタラクション、グッズコマースなどオンライン連携事業を展開する予定である。日本の放送局との共同コンサート開催、授賞式IP共同制作、J-POPアーティスト対象のファンクラブ運営事業も推進予定だ。
ビックジャパン事業概要
項目 | 詳細 |
---|---|
設立日 | 2025年5月21日 |
会社名 | ビックジャパン株式会社 |
代表取締役 | 金基一 |
事業内容 | K-POP、J-POPアーティストのIP基盤事業、デジタル公演プラットフォーム運営 |
展開地域 | 日本(東京、大阪中心) |
主なサービス | コンサート開催、リアルタイムグローバル中継、ファンインタラクション、グッズコマース、ファンクラブ運営 |
提携予定 | 日本の放送局 |
デジタルベニューモデルについて
BIGCのオールインワンデジタルベニューモデルは、チケット予約、AIライブ、AIファンインタラクション、映像OTT、コマース、ファンデータ分析などを統合したプラットフォームだ。
- ワンストップでのサービス提供
- オフライン公演とオンライン連携
- グローバルリアルタイムストリーミング
このモデルは、K-POPアーティストの公演で既に成功を収めており、日本市場でも同様の成果が期待される。
ビックジャパン事業に関する考察
ビックジャパンの事業展開は、日本におけるエンターテインメント業界のデジタルシフトを加速させる可能性を秘めている。K-POPの成功モデルを基盤としているため、初期段階での成功は期待できるだろう。しかし、J-POPアーティストへの展開や、日本の市場特性への適応が課題となる可能性もある。
想定される問題としては、日本の音楽業界特有の慣習や、既存のプラットフォームとの競争などが挙げられる。解決策としては、日本の音楽業界関係者との連携強化や、独自の強みを活かした差別化戦略が重要となるだろう。ユーザーニーズを的確に捉え、プラットフォームの使いやすさや機能性を向上させることも不可欠だ。
今後、ビックジャパンには、より多くのJ-POPアーティストとの協業や、新たなデジタル技術の導入によるサービス拡充が期待される。例えば、メタバース技術を活用したバーチャルコンサートや、AIを活用したパーソナライズされたファンサービスなどが考えられる。日本市場におけるエンターテインメント業界のデジタル化を牽引する存在となることを期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「韓国エンターテックスタートアップのBIGC、“ビックジャパン”設立 | 株式会社ビックジャパンのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000158393.html, (参照 2025-05-03).