目次
記事の要約
- WordPressプラグインOcean Extraの脆弱性CVE-2025-3458が公開された
- バージョン2.4.6以前で認証済み攻撃者による任意のWebスクリプトの注入が可能
- Classic Editorプラグインのインストールと有効化が必要
Ocean Extraプラグインの脆弱性情報公開
Wordfenceは2025年4月22日、WordPressプラグインOcean Extraの脆弱性CVE-2025-3458に関する情報を公開した。この脆弱性は、バージョン2.4.6以前のOcean Extraプラグインに存在するもので、不十分な入力サニタイズと出力エスケープが原因である。
認証済みの攻撃者、特にContributorレベル以上のアクセス権を持つユーザーは、’ocean_gallery_id’パラメータを悪用して任意のWebスクリプトを注入できる。注入されたスクリプトは、ユーザーが該当ページにアクセスするたびに実行されるのだ。
この脆弱性を悪用するには、Classic Editorプラグインがインストールされ、有効化されている必要がある。Wordfenceは、速やかにプラグインのアップデートを行うよう推奨している。
この脆弱性は、Stored Cross-Site Scripting(XSS)に分類され、CVSSスコアは6.4(MEDIUM)と評価されている。
脆弱性詳細と対策
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性名 | CVE-2025-3458 |
影響を受けるプラグイン | Ocean Extra |
影響を受けるバージョン | 2.4.6まで |
脆弱性の種類 | Stored Cross-Site Scripting (XSS) |
CVSSスコア | 6.4 (MEDIUM) |
攻撃条件 | 認証済み攻撃者(Contributorレベル以上) |
必要なプラグイン | Classic Editor |
公開日 | 2025年4月22日 |
Stored Cross-Site Scripting (XSS)について
Stored Cross-Site Scripting(XSS)とは、攻撃者がWebサイトに悪意のあるスクリプトを挿入し、他のユーザーがそのWebサイトにアクセスした際に、そのスクリプトを実行させる脆弱性のことだ。このスクリプトによって、ユーザーのセッション情報を盗まれたり、個人情報が漏洩したりする可能性がある。
- 攻撃者は、Webアプリケーションの入力検証の欠陥を悪用する
- 悪意のあるスクリプトは、データベースなどに永続的に保存される
- 被害者は、攻撃者が挿入したスクリプトを実行してしまう
XSS攻撃を防ぐためには、入力値の適切なサニタイズと出力エスケープが重要である。また、定期的なセキュリティアップデートを行うことも不可欠だ。
Ocean Extraプラグイン脆弱性に関する考察
Ocean Extraプラグインの脆弱性CVE-2025-3458は、WordPressユーザーにとって深刻な脅威となる可能性がある。迅速なアップデートが求められるのは言うまでもない。この脆弱性によって、攻撃者はユーザーの個人情報や機密情報を盗む可能性があるからだ。
今後、同様の脆弱性が他のWordPressプラグインでも発見される可能性がある。そのため、WordPressユーザーは、常にプラグインのアップデート状況を確認し、最新バージョンを使用することが重要である。また、セキュリティに関する知識を深め、適切な対策を講じる必要があるだろう。
WordPressコミュニティ全体でセキュリティ意識を高め、脆弱性の早期発見と対応に努めることが、安全なWordPress環境を維持するために不可欠だ。開発者側も、より厳格なセキュリティ対策を講じたプラグイン開発を行うべきである。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-3458」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3458, (参照 2025-05-04).