Duolingoが148の言語コースを公開、生成AI活用で学習機会拡大

記事の要約

  • Duolingoが148の新しい言語コースを公開
  • 7つの主要言語のコースが28のUI言語で利用可能に
  • 生成AIを活用し、コース開発期間を大幅に短縮

Duolingo、148の新しい言語コースを公開

Duolingoは2025年4月30日、148の新しい言語コースを公開した。これは同社のこれまでのコース提供数を倍以上にする、過去最大のコンテンツ拡張となる。

これにより、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、中国語の7つの主要言語コースが、28のサポートされているユーザーインターフェース言語で利用可能になったのだ。世界10億人以上の潜在的な学習者にとって、学習の選択肢が劇的に広がったと言える。

従来、Duolingoで新しいコースを1つ作成するには数年を要していたが、生成AI、共有コンテンツシステム、内部ツールの進歩により、148コースを1年未満で作成・公開できたのだ。この新しい「共有コンテンツ」アプローチにより、高品質の基本コースを作成し、それを数十の異なる言語に迅速にカスタマイズすることが可能になった。

新しいコースは主に初級レベル(CEFR A1~A2)を対象とし、読解力を高める「Stories」やリスニング力を高める「DuoRadio」などの没入型機能が含まれている。より高度なコンテンツは今後数ヶ月以内に公開される予定だ。

コース公開状況とDuolingo公式サイト

地域学習可能言語
ラテンアメリカスペイン語、ポルトガル語を話す人が日本語、韓国語、中国語を学習可能
ヨーロッパフランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語など15のヨーロッパ言語を話す人が日本語、韓国語、中国語などを学習可能
アジア日本語、韓国語、中国語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、タガログ語、ヒンディー語、ベンガル語、テルグ語、タミル語を話す人が主要7言語を学習可能(以前は英語学習へのアクセスが限られていた)

生成AIの活用について

Duolingoは、今回のコース拡大において生成AIを積極的に活用した。これにより、コース開発期間を大幅に短縮し、高品質なコースを大量に提供することが可能になったのだ。

  • コース開発期間の短縮
  • 高品質なコースの大量提供
  • 学習者への直接的なメリット

生成AIの活用は、Duolingoの今後の成長戦略においても重要な役割を果たすだろう。

Duolingoの148言語コース公開に関する考察

今回のDuolingoによる148の新しい言語コースの公開は、世界中の学習者にとって大きなメリットとなるだろう。特に、日本語、韓国語、中国語といった人気のアジア言語の学習機会が拡大されたことは、グローバルな人材育成に貢献するだろう。しかし、コースの質を維持しながら、この規模のコンテンツを継続的に提供していくためには、生成AI技術の更なる進化と、質の高い翻訳・監修体制の構築が不可欠となるだろう。

今後、より高度なレベルのコースや、特定の専門分野に特化したコースの追加が期待される。また、学習者の進捗状況や学習スタイルに合わせたパーソナライズされた学習体験を提供する機能の開発も重要となるだろう。これらの課題をクリアすることで、Duolingoは世界をリードする言語学習プラットフォームとしての地位をさらに強固なものにしていくことができるだろう。

さらに、生成AI技術の進化に伴い、より自然で人間らしいインタラクションを実現した学習環境の構築も期待される。これにより、学習者のモチベーション向上や学習効果の最大化に繋がるだろう。Duolingoの今後の取り組みから目が離せない。

参考サイト/関連サイト

  1. Duolingo.「Duolingo Launches 148 New Language Courses」.https://www.globenewswire.com/news-release/2025/04/30/3071105/0/en/Duolingo-Launches-148-New-Language-Courses-Expands-Access-to-Popular-Languages-Including-Japanese-and-Korean.html, (参照 2025-05-04).

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