
目次
記事の要約
- SHIN4NYがボルテージ指数を用いた実証実験を実施
- 宇都宮ブレックス協力のもとアリーナで観客の応援を可視化
- 音声データ分析による熱狂度計測と今後のサービス展開を発表
SHIN4NY、ボルテージ指数のアリーナ実証実験結果を発表
SHIN4NY株式会社は2025年5月2日、宇都宮ブレックスとの協力のもと、リアルタイム音声解析テクノロジー「ボルテージ指数 ®︎」を用いたアリーナ実証実験の結果を発表した。この実験は2024年12月14日、15日、2025年1月12日の3日間、ブレックスアリーナ宇都宮にて実施されたのだ。
実験では、スマートフォンの内蔵マイクを用いて試合を録画し、音声解析エンジン「Heart Voice」でボルテージ指数を算出した。アリーナ環境下での音声データ収録と音声解析技術の精度検証を行い、観客の声援をリアルタイムに可視化することに成功したのだ。
実証実験の結果、最も盛り上がったのは第2Q残り1分59秒のオフェンスシーン、2番目は第2Q残り5分31秒のゴールシーン、3番目はその直後の第2Q残り5分28秒のディフェンスシーンであった。これらのデータは、今後のサービス開発に役立てられるだろう。
ボルテージ指数実証実験概要
項目 | 詳細 |
---|---|
実施期間 | 2024年12月14日(土)、15日(日)、2025年1月12日(日) |
会場 | ブレックスアリーナ宇都宮(栃木県宇都宮市元今泉5丁目6−18) |
協力 | 宇都宮ブレックス(株式会社栃木ブレックス) |
目的 | アリーナ環境下での音声データ収録と音声解析技術の精度検証、観客の声援のリアルタイム可視化 |
計測方法 | スマートフォンの内蔵マイクによる試合録画 |
解析方法 | 音声解析エンジン「Heart Voice」を用いたボルテージ指数算出 |
結果 | 観客の声援を元にした場内の熱量の可視化を実現 |
音声解析技術ボルテージ指数について
ボルテージ指数は、SHIN4NY株式会社が開発したリアルタイム音声解析テクノロジーだ。スポーツファンの声援データを分析し、リアルタイムに熱狂度を可視化する。
- 熱狂度を0~100ポイントで数値化
- 選手とファンの一体感を醸成
- 選手のパフォーマンス向上に貢献
この技術は、スポーツ観戦のエンゲージメント向上に大きく貢献するだろう。
ボルテージ指数実証実験に関する考察
今回の実証実験は、アリーナという複雑な音響環境下においても、スマートフォンの内蔵マイクを用いた音声データ収集と、高精度な音声解析による熱狂度可視化が可能であることを示した。これは、従来の音声解析技術では困難であった点であり、大きな成果と言えるだろう。
しかし、今後、より大規模な会場や多様な環境への適用、さらには個人情報保護に関する課題への対応が重要となる。プライバシーに配慮したデータ収集・処理方法の確立、そして、より正確な熱狂度測定のためのアルゴリズム改善が求められるだろう。
将来的には、多様なスポーツやイベントへの展開、そして、リアルタイムでの感情分析による新たなファンエンゲージメント施策への応用が期待される。ボルテージ指数は、単なる熱狂度測定ツールにとどまらず、スポーツビジネスにおける新たな価値創造に貢献する可能性を秘めているのだ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「SHIN4NY、宇都宮ブレックス協力のもとリアルタイム音声解析テクノロジー「ボルテージ指数 ®︎」のアリーナ実証実験実施! | SHIN4NY株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000122675.html, (参照 2025-05-03).