
目次
記事の要約
- MUICとKANDOが学生起業支援プログラム「CVCC」本格始動
- 大阪大学、大阪公立大学、立命館大学の学生が参加
- 事業成長課題解決に向けた8回の実践プログラムを実施
MUIC×KANDO学生起業支援プログラム「CVCC」本格始動
一般社団法人関西イノベーションセンター(MUIC Kansai)とKANDO株式会社は、学生起業支援プログラム「CVCC(顧客価値共創プログラム)」を2025年5月2日に本格始動した。5月2日には3校合同の初回オリエンテーションを実施している。
CVCCは、KANDOが提供する学生起業プログラムで、2024年11月~12月には大阪大学と大阪公立大学の学生を対象にトライアルを実施済みだ。第2回となる今回は、対象大学を立命館大学に拡大し、参加学生4名のアイデア磨き上げとPoC実施に取り組む。
プログラムは全8回で、MUIC KansaiとKANDOがテーマを設定し、学生を募集する。価値創造に関心のある学生が、企業経営者やリーダーと共に事業の成長課題を解決する企画を考えるプロジェクト型実践プログラムだ。プログラム完走後、最終プレゼンを実施し、選出されたアイデアはPoCに向けた「Post CVCC」フェーズへ進む。
MUIC Kansaiの伴走支援のもと、MUIC Kansai協賛会員企業を含む幅広い企業とのPoC機会を模索する。学生には価値創造の経験スキル習得と社会人ネットワーク形成の機会、参加企業には学生目線からの事業成長アイデアと学生との交流機会を提供する。
CVCCプログラム概要
項目 | 詳細 |
---|---|
実施期間 | 2025年4月~9月(予定) |
実施主体 | 一般社団法人関西イノベーションセンター、KANDO株式会社 |
対象大学 | 大阪大学、大阪公立大学、立命館大学 |
プログラム内容 | 8回の実践プログラム、最終プレゼン、PoC(実証実験) |
提供内容(学生) | 価値創造スキル習得、社会人ネットワーク形成 |
提供内容(企業) | 学生目線からの事業成長アイデア、学生との交流機会 |
協力団体 | いのち会議 |
Roles®について
KANDO株式会社が提供する価値創造のプロジェクトマネジメントメソッド「Roles®」は、チーム思考とディスカッションで推進する世界初のメソッドだ。価値創造が起こらない原因を「思考の解像度が上がらない」点に求め、10年の歳月をかけて体系化された。
- チーム思考を促進
- 効果的なディスカッション手法
- 価値創造プロセスを体系化
Roles®は、企業や大学における価値創造支援、価値創造人材育成に活用されている。CVCCプログラムにおいても、学生のアイデア創出と事業化を支援する重要な役割を担っている。
CVCCプログラムに関する考察
本プログラムは、学生に実践的なビジネス経験を提供し、次世代の価値創造人材育成に貢献する点で大きな意義を持つ。学生は企業と連携し、リアルな課題解決に取り組むことで、貴重な経験と人脈を築くことができるだろう。しかし、PoCフェーズにおける企業とのマッチングや、学生のモチベーション維持が課題となる可能性もある。
企業側にとっても、学生からの斬新なアイデア獲得や人材発掘の機会となる一方、学生とのコミュニケーションや指導に時間を割く必要があり、負担となる可能性も否定できない。そのため、プログラムの進捗管理や、学生と企業間の円滑なコミュニケーションを支援する体制の構築が重要となるだろう。
今後、プログラムの規模拡大や、他大学への展開も期待される。さらに、プログラム修了後の学生のキャリア支援や、企業との継続的な連携体制の構築も必要となるだろう。これらの課題をクリアすることで、CVCCプログラムはより大きな成功を収め、社会に貢献できる可能性を秘めている。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「MUIC×KANDO株式会社 学生発のビジネス創出をめざす学生起業支援プログラム「CVCC(顧客価値共創プログラム)」が本格始動 | 一般社団法人関西イノベーションセンターのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000102.000094621.html, (参照 2025-05-03).