
目次
記事の要約
- 株式会社Palamesがつくばスマートシティ社会実装トライアル支援事業に採択
- イベントガイドアプリ「dokoiko」を活用した実証実験を実施
- デジタルマップと電子クーポンで地域活性化を目指す
Palamesがつくばスマートシティ社会実装トライアル支援事業に採択
筑波大学発ベンチャーの株式会社Palamesは、「令和6年度つくばスマートシティ社会実装トライアル支援事業」において「スタートアップ賞」と「支援案件」に採択された。令和6年秋からイベントガイドアプリ「dokoiko」の仕組みを活用し、デジタルマップなどを活用した実証実験を実施した。
この事業は、つくば市がスマートシティやつくばスーパーサイエンスシティ構想の実現に向け、先進的な技術や構想の社会実装を支援する取り組みだ。Palamesは、イベント情報の配信プラットフォームの社会実装を目指し、R8地域への人流創出と経済効果の向上を図るため、電子クーポン配信も行った。
実証実験では、イベント来場者向けにR8地域の一部飲食店で利用可能な電子クーポンを配信し、その使用感についてアンケートを実施した。デジタルマップの利用により、イベントの詳細や雰囲気を事前に知ることができたという声や、知らないイベントがマップで見つかったという意見が寄せられた。
dokoikoを活用した実証実験の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
イベント情報掲載 | Tsukuba創業Market、Tsukuba Village Market、つくば蚤の市、TSUKUBA CHRISTMAS MARKET |
掲載団体数 | 計5団体 |
マップ数 | 22マップ |
ブース数 | 139ブース |
目的 | R8地域への送客・周遊促進 |
つくばスマートシティ社会実装トライアル支援事業とは
つくばスマートシティ社会実装トライアル支援事業は、スマートシティやつくばスーパーサイエンスシティ構想の実現に向けた先進的な技術や構想の社会実装を支援する取り組みである。つくば市の公募により支援対象事業が採択され、市の支援を受けながら市内への社会実装を試行できる制度だ。
令和6年度は、採択された4案件のうちの1つとしてPalamesの「スーパーシティの実現に向けたデジタルマップによる地域の情報発信・データ連携基盤の開発」が選出され、「スタートアップ賞」も併せて受賞した。
つくばスマートシティ社会実装トライアル支援事業に関する考察
Palamesがつくばスマートシティ社会実装トライアル支援事業に採択されたことは、地域活性化に向けたデジタル技術の活用において大きな意義を持つ。特にイベントガイドアプリ「dokoiko」を活用し、地域内の回遊を促進する試みは、地域経済の活性化に貢献する可能性を秘めているだろう。
今後の課題としては、電子クーポンの利用促進や、デジタルマップの情報の鮮度維持などが挙げられる。これらの課題に対しては、クーポン利用のインセンティブ設計の見直しや、地域住民が情報を更新できるような仕組みの導入が考えられるだろう。
将来的には、dokoikoの機能を拡充し、地域内の様々な情報を統合的に提供できるプラットフォームへと発展することが期待される。また、収集したデータを分析し、地域課題の解決に役立てるなど、データドリブンなまちづくりへの貢献も期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「令和6年度つくばスマートシティ社会実装トライアル支援事業に株式会社Palamesが採択。デジタルマップを用いた実証実験を実施。 | 株式会社Palamesのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000128936.html, (参照 2025-04-28).