
目次
記事の要約
- 日台金融機関CISO交流会を2025年5月13日に開催
- サイバーセキュリティの課題と対策がテーマ
- 両国の専門家が知識を共有し関係を強化
日台金融機関CISO交流会を2025年5月13日に開催、サイバーセキュリティ強化へ
株式会社レイ・イージス・ジャパンは、日台の金融機関におけるサイバーセキュリティの課題と対策をテーマとした交流会・カンファレンスを2025年5月13日に開催する。会場は東京都立産業貿易センター浜松町館で、デジタル時代の金融セキュリティについて両国の専門家が知識を共有し、関係を強化することが目的だ。
台湾からは主要金融機関のCISOが30〜40名来日し、日本側はみずほフィナンシャルグループやしんきん情報システムセンターをはじめとする主要金融機関が参加を予定している。交流会では、サイバー攻撃リスクの高まりに対応するため、国境を越えた知見の共有が不可欠であるという認識のもと、実務者のための実践的な交流の場を提供する。
参加対象者は金融機関のCISO、情報セキュリティ責任者、およびそれに準ずる立場の人々だ。使用言語は日本語・中国語で同時通訳が提供され、参加費は無料(要事前登録)となっている。詳細なプログラム内容や申し込み方法については、株式会社レイ・イージス・ジャパンの公式サイトで確認できる。
交流会の主な内容
講演者 | 講演テーマ | 時間 |
---|---|---|
TABF(台湾金融研訓院)副代表トミー・チャン氏 | 開会のご挨拶 | 09:00〜09:05 |
RayAegis Information Security 会長 レイ・チャン氏 | 特別講演 | 09:10〜09:30 |
CTBC(中国信託商業銀行)CISOアルビン・ウー氏 | 特別講演 | 09:30〜10:10 |
みずほフィナンシャルグループ グループCISO寺井 理氏 | 特別講演 | 10:30〜11:10 |
しんきん情報システムセンター サイバーセキュリティセンターセンター長中島 康二氏 | クロージングセッション | 11:10〜11:50 |
CISO(最高情報セキュリティ責任者)について
CISO(Chief Information Security Officer)とは、企業や組織における情報セキュリティ戦略の策定と実行を統括する責任者のことを指す。CISOは組織全体の情報資産を保護し、サイバー攻撃や情報漏洩などのリスクから組織を守る重要な役割を担う。
具体的には、情報セキュリティポリシーの策定、セキュリティ対策の実施、インシデント対応、従業員へのセキュリティ教育など、幅広い業務を担当する。近年、サイバー攻撃が高度化・巧妙化する中で、CISOの役割はますます重要になっている。
日台金融機関CISO交流会に関する考察
日台の金融機関CISOが一堂に会し、サイバーセキュリティについて議論することは、両国間の連携を深める上で非常に有益だ。特に、台湾の金融機関が持つセキュリティ対策のノウハウは、日本国内の金融機関にとっても参考になる点が多いだろう。相互の知見を共有することで、より強固なセキュリティ体制を構築できる可能性を秘めている。
しかし、異なる文化や法規制の中で培われたセキュリティ対策をそのまま適用することは難しい場合もある。今後は、それぞれの国の状況に合わせたカスタマイズや、共通の脅威に対する共同対策の検討が必要になるだろう。また、交流会後も継続的な情報交換や協力体制を維持するための仕組みづくりが重要となる。
将来的には、交流会をきっかけに、日台間の金融機関だけでなく、アジア太平洋地域全体の金融機関が連携し、サイバーセキュリティに関する情報を共有するプラットフォームが構築されることを期待したい。これにより、地域全体の金融システムの安定化に貢献できるはずだ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【続報:プログラム詳細決定】日台金融機関のサイバーセキュリティ交流会を開催 – アジア太平洋地域の金融セキュリティ強化を目指して | 株式会社レイ・イージス・ジャパンのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000066500.html, (参照 2025-04-28).